「はやぶさ2」、22日に小惑星リュウグウへ着陸予定

space 2019/02/07

Point
■小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に22日に着陸予定
■アクシデントを乗り越えた「はやぶさ」をもとに作られた「はやぶさ2」
■着陸後は小惑星表面の岩石サンプルを回収し帰還する予定

地球に感動と小惑星サンプルを届けた、小惑星探査機「はやぶさ」。その後継機のミッションがついに山場を迎えます。

今月6日のJAXAの発表によると、小惑星探査機「はやぶさ2」が22日午前、小惑星「リュウグウ」へ着陸することがわかりました。「はやぶさ2」は2014年12月に打ち上げられた小惑星探査機です。2010年に小惑星「イトカワ」から岩石サンプルを回収した、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機にあたります。

着陸成功後は、小惑星表面の岩石サンプル採取ミッションを行います。採取された資料は、地球・海・生命の起源と進化の謎を解き明かす重要な鍵となりそうです。

想定より大幅に狭まった着陸可能場所

着陸予定地付近の地形画像。緑の円と中心点は着陸候補地

実は以前、「リュウグウ」への着陸は延期されています。原因は、「岩しかない」と評された「リュウグウ」の凹凸の多い地表面。安全に着陸できる場所が確保できず、着陸計画は困難を極めました。

当初の想定では「1辺100m程度の安全着陸可能なエリアを探し、その中央から降下を開始すれば安全に着陸できる」はずでした。しかし、実際に確保できた着陸エリアは直径6メートル程度。この着陸エリアの探索や、太陽との位置関係に左右される通信状況などの事情により、当初の2018年10月から4ヶ月遅れることになったのです。

活かされる「はやぶさ」の失敗

「はやぶさ2」は「リュウグウ」着陸後、質量5グラムの金属製弾丸を秒速300メートルで地表へ発射し、衝撃で塵を巻き上げます。そして塵となったサンプルは、着弾地点を覆う筒状の機構の中を通って回収されます。

初代「はやぶさ」も同じ方法で小惑星「イトカワ」からサンプルを回収する予定でした。着地時に砂が舞い上がったことで、僅かにサンプルの採取に成功しましたが、トラブルによって弾丸の発射によるサンプル回収は失敗となりました。

「はやぶさ2」では筒の先に「反し」があり、接地の際に表面の砂を掬うことが可能で、仮にまたトラブルで弾丸が発射できなかったとしても、ミッション成功が期待できるでしょう。

回収機構の外観。長さ約1m程度で、内側には砂を掬う反しが付いている。

「はやぶさ2」は22日以降、数回の着陸と上昇を繰り返しミッションを達成したのち、2020年末に地球へ帰還する予定です。様々なアクシデントを乗り越えた「はやぶさ」の後継機ということもあり、今後注目が高まります。

着陸予定時刻は、日本時間午前8時頃とのこと。この前後1時間程度はWeb番組での放送が行われるようなので、金曜日の朝ではありますが、「はやぶさ」ファンはぜひぜひ観てみてくださいね。

はやぶさ2の探査機がリュウグウ着陸に成功! 先代からの悲願のリベンジ

reference: fanfun.jaxa / written by 白大根

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