「雪だるま天体」は別の角度では雪だるまじゃなかった

space 2019/02/12
Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/SwRI

別の角度からみると…

2014年にその存在が確認され、それ以降「最も遠い天体」として知られていたウルティマ・トゥーレ(2014 MU69)。特徴的なのは何と言ってもその形で、誰がどう見ても「雪だるま」にしか見えないといわれ、オモチャに…もとい話題になっていました。

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しかし、NASAの無人探査機ニュー・ホライズンズが新たに捉えた画像から、ウルティマ・トゥーレが「雪だるま型ではなかった」ことが明らかになっています。球体に近いと思われていた2つのパーツは、意外にもかなりフラットで、見る角度によってはとても「雪だるま」と表現することはできません。ちょっとがっかり感があります。

しかしいずれにせよ、これが太陽系の中で非常に珍しい形をした天体であることに変わりはありません。このミッションの主要メンバーであるアラン・シュテルン氏はプレスリリースにて、「我々はこれまで、このような形で太陽系の軌道にのっている天体を見たことがありません」と語っています。

むしろ「パンケーキ」と「クルミ」

新たな画像を確認するかぎり、大きな塊(ウルティマ)は「パンケーキ」に似ており、小さな塊(トゥーレ)は「くぼんだクルミ」に似ています。

Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/SwRI

シュテルン氏はさらに、「ウルティマ・トゥーレの形は、パンケーキのようにより平面に近いものであると言ったほうが現実に近いでしょう。しかしそれよりも重要なのは、そうした新たな画像が、どのようにしてこの天体が形成されたのかといった謎を深めているということです」と語っています。

 

何か少しハリボテに騙されたかのような気分になってしまう今回の報道ですが、これもニューホライズンズがしっかりと仕事をしてくれている証拠です。そしてこの「雪だるま詐欺」から、私たちは文字通り物事を「色んな角度からみる」重要性を再確認すべきなのかもしれません。

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reference: sciencealert / written by なかしー

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