視力6000相当のアルマ望遠鏡、野良ブラックホールを突き止める

Credit: nao.ac.jp / 分子雲を振り回す中間質量ブラックホール(想像図)
Point
・天の川銀河中心にある特異な分子雲(星雲)の詳細な構造と運動が捉えられた
・大きすぎず小さすぎずの「中間質量ブラックホール」が強く示唆された
・天の川銀河の中心付近に似たようなブラックホールが他にもある可能性

つまりどういうことだってばよ……?

国立天文台の望遠鏡、アルマ望遠鏡。視力6000にも相当する、マサイ人も目じゃない圧倒的観測力を持つこの望遠鏡が、地上5000mの高地から太陽の3万倍の質量のブラックホールの存在を明らかにしました。

大中小3つの大きさのブラックホール

ブラックホールは現在、2種類が存在を確認されています。

太陽の数倍から数十倍の質量を持つ軽い(!?)ブラックホールと、太陽の100万倍から100億倍にも及ぶ質量を持つ超大質量ブラックホールです。軽いブラックホールは恒星質量ブラックホールと呼ばれ、太陽の30倍より重い恒星が燃え尽きた後の、超新星爆発を経て形成されます。超大質量ブラックホールは多くの銀河の中心に核として佇んでいることは判明していますが、その起源はまだ解明されていません。

ブラックホールは、ブラックホール同士の合体や物質を吸収することで超大質量ブラックホールへ成長すると考えられています。しかし、その成長過程にあたる「中間のブラックホール」はいくつかの報告例があるだけで、存在の裏付けには至っていません。この「中間質量ブラックホール」はブラックホール界のミッシングリング的存在で、超大質量ブラックホールの起源解明の鍵になると考えられています。

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