用途不明!? 背中に「ツノ」を持つユニコーン・タランチュラが発見される

animals_plants 2019/02/18
Credit: Ian Engelbrecht
Point
■アンゴラにて背中に「ツノ」を持つタランチュラの仲間が発見された
■同じ種のクモはすべてそのツノを持っているが、これほどまでに巨大で柔らかいツノはこれまで確認されていなかった
■ツノが何のために使われているのかについて、詳しいことはまだ分かっていない

いわば「一角蜘蛛」です。

非常にユニークな特徴をもつタランチュラの一種が、アフリカ大陸のアンゴラにて発見されました。なんとそのタランチュラには、「ユニコーン」のような角が生えているというのです。

New collection records for Theraphosidae (Araneae, Mygalomorphae) in Angola, with the description of a remarkable new species of Ceratogyrus

https://africaninvertebrates.pensoft.net/article/32141/

ツノの位置は「頭」ではなく…

ユニコーンといえば伝説の一角獣。「頭」から大きなツノを一本はやしていますが、今回発見されたタランチュラは、なんと「背中」から大きなツノが顔を出しています。

実はこの種に属するクモはみな「ツノ」を持っていますが、それらはすべて小さくて固いものです。しかし、今回発見されたクモのツノは細長く伸びており、さらに柔らかいといった特徴を持っています。

「Ceratogyrus attonitifer」と名付けられたその種のクモは、2015年から2016年にかけてアンゴラで実施された調査の中で、生息地である森林地帯から8匹の個体が採取されています。名前の「attonitifer」は、ラテン語で「仰天」を意味する「attonit」に由来しており、これは、この新発見が研究者たちをいかに驚かせたのかを表すものとなっています。

また、平均するとおよそ1.3インチ(約3.4センチメートル)の体の大部分は、短く黒い毛に覆われています。そして何よりも、垂れ下がったツノは巨大であり、体からはみ出してしまう場合もあるほどです。

ツノの存在意義は不明

Credit: Kostadine Luchansky / 防御のポーズをとるCeratogyrus attonitifer

研究者たちを驚かせたその大きなツノですが、さらに驚くべきことに、研究者らはそのツノが「何のために存在しているのか」をまだ解明できてないとのことです。ミステリアスな存在感を放つそのツノの存在意義は、いまだ謎に包まれたままなのです。

研究者たちにとっては新発見であったそのクモですが、アンゴラの住民には地元の言葉で「chandachuly」と呼ばれ、すでに知られているものでした。とうのも、クモは毒を持っており、噛まれた後に治療を施さなければ人間に深刻な感染症を引き起こしてしまう恐ろしい存在だったのです。

さらなる研究によってその存在意義が明らかにされるかもしれませんが、あんなにも大きなツノに「特に意味がない」とすれば、その事実こそが研究者たちを最も驚かせることとなるかもしれません。

 

reference: livescience / written by なかしー

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