太陽系で一番遠い天体を発見!名前は “FarOut”より遠いので”FarFarOut”の模様

space 2019/02/25
太陽系からの距離が最も遠い天体/ Credit: NASA/JPL-CALTECH
Point
■太陽からの距離が地球の140倍も離れた場所で、天体FarFarOutが発見された
■FarFarOutは、2018年末に見つかったFaroutよりさらに遠い
■FarFarOutがプラネット・ナインの重力の影響を受けない距離に位置しているとしたら、ゴブリン惑星の仲間に

大抵の人にとっては何もすることがない大雪の日。でも中にはその時間を利用して、太陽系のもっとも外側にある天体を発見してしまう人もいるようです。

実際にそれを発見したのが、カーネギー研究所の天文学者スコット・シェパード氏。それはワシントン市が大雪に見舞われた今週のことでした。行う予定だった講演が悪天候で延期されたため、空き時間を有効活用しようと、前月に行われたプラネット・ナインの調査で彼のチームが撮影した、太陽系のフリンジの望遠鏡写真をふるいにかけることにしたのです。

その時、一枚の写真がシェパード氏の目を捉えました。太陽からの距離が地球の140倍も離れた場所に、ぼんやりとした何かが写っていたのです。それは、太陽系でもっとも遠い、冥王星のおよそ3.5倍もの距離に位置する未知の天体でした。

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“Farout”より遠い”FarFarOut”というパワーワード

シェパード氏のチームが、地球から120倍離れた場所で準惑星Farout(ファーアウト)を見つけたのは2018年12月のことです。それから時を待たずして、今回さらに遠い場所で発見された星には、ユーモアを込めてFarFarOut(ファーファーアウト)というニックネームが付けられました。一見「スーパーウルトラミラクル…」的な趣がありますが、日本語にすると「最果てのさらに果て」といった感じでしょうか。「型破りで斬新」という意味もあります。

この10年近くシェパード氏らは、世界でもっとも強力、かつワイドアングルな望遠鏡を用いて、夜空をくまなく調べてきました。その徹底的な調査により、太陽から90億キロメートルの範囲にある天体の5分の4が観測されました。

ですが、その取り組みは切手収集とは異なります。こうした天体を集めて軌道の中の一団にすることで、プラネット・ナインの影響があるかどうかが分かるかもしれないのです。Faroutと同様、FarFarOutの軌道も現時点では明らかになっていません。

軌道特定を目指せ

軌道が分かるまでは、FaroutとFarFarOutが、プラネット・ナインの重力に引っ張られないほどの場所に、他の太陽系の星から離れて位置しているかどうかは分かりません。もしそうなら、この2つの天体は、プラネット・ナインの仮の軌道とぴったり一致するゴブリン惑星の仲間に加わることになります。

FaroutとFarFarOutの軌道を特定するには数年を要するでしょう。その間、シェパード氏はチリのセロ・トロロ汎米天文台や、ハワイの自然科学研究機構国立天文台を毎月のように訪れ、お気に入りのブランコ望遠鏡(口径4メートル)やすばる望遠鏡(口径8メートル)とともに調査に邁進する予定です。

 

高性能な望遠鏡のおかげで、次々と明らかになる型破りな事実。宇宙にはまだまだたくさんの”Farout”があふれていそうです。

太陽系内で最も遠い天体を発見! 第9惑星との関係は…?

reference: sciencemag / translated & text by まりえってぃ

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