寝だめ組に悲報…週末に寝ても平日の体調不良は改善されないことがわかる

life 2019/03/01
Credit: pixabay
Point
■慢性的な睡眠不足は、代謝機能や循環機能などに悪影響を及ぼすことがわかっている
■小規模実験で、この睡眠不足による悪影響が週末の回復睡眠によって軽減されるのかを研究
■週末の回復睡眠後、再び睡眠不足の生活に戻るなら、健康への悪影響は軽減されないことがわかる

残業や期末テストからアニメの一気見、ネットゲームで私がいないと死んじゃう…といった状況まで、夜更かししてしまった経験は誰しもあるでしょう。そして多くの人は、不足した睡眠を週末に取り返せると考えています。

しかし「Current Biology」に掲載された論文によると、平日の睡眠不足によって引き起こされる健康への悪影響は長続きし、週末寝て過ごしても解消されないことが示されました。

Ad libitum Weekend Recovery Sleep Fails to Prevent Metabolic Dysregulation during a Repeating Pattern of Insufficient Sleep and Weekend Recovery Sleep
https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(19)30098-3

コロラド大学で行われた小規模な実験によると、「1日5時間睡眠」を続けると、夕食後の間食、体重増加、睡眠に影響するホルモンであるメラトニンの放出の遅延、全身のインスリン感度の減少などといった健康問題が起こります。さらに重要なのは、こういった悪影響は、週末に好きなだけ寝たとしても、また元の不健康な睡眠を続ければ、回復しないということです。

論文では、「週末寝だめ組の参加者においては、即興で週末に回復のために寝たとしても、次の週の平日に寝不足状態に戻ったと評価される場合、代謝機能の乱れを防ぐことはありませんでした」と書かれています。

週末寝だめしても回復せず…

研究に参加したのは36人で、3つのグループに分けられました。比較対象グループの8人はしっかり9時間眠ってもらい、それぞれ14人の2つの実験グループには、5時間寝てもらいました。

不十分な睡眠で5日間過ごしてもらった後、一つのグループには二日間、回復睡眠の機会が与えられ、もう一つのグループには与えられませんでした。睡眠不足の2つのグループでは、体重の増加や夕食後の間食、概日リズムの混乱やインスリン感度が減少。そしてこの悪影響は、週末の回復睡眠の機会とは無関係でした。

間食

観察された健康への影響の多くが、一般的に睡眠不足と関係しているもの。しかしどうやら、「間食」も関係してくるようです。研究者たちによる説明では、食事に適さない時間に多くのカロリーを摂取することは、代謝の乱れと関係があるといいます。実際、睡眠不足のブループは夕食後に、よく眠ったグループよりも500カロリーも多く消費しており、代謝に関わる複数の信号伝達系が乱されていることが示されています。

2018年の「Scientific Reports」に掲載された同様の研究では、十分な睡眠をとった人たちはが心臓や代謝において健康であったのに対して、睡眠が不足した人たちは、体重の増加や心臓発作や脳卒中、高血圧や血糖値の上昇など数々の健康リスクが見られました。

新たな研究でも似たような結果が出ていますが、一つだけ新たに加わった詳細があります。それは週末寝だめしたとしても、月曜日にまた寝不足におちいれば、健康問題は解消されないということです。

 

referenced: Inverse / written by SENPAI

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