ドッキドキ!スペースXの宇宙船が国際宇宙ステーションとドッキングに成功

space 2019/03/04
Credit: NASA
Point
■スペースXの無人宇宙船がISSとのドッキングに成功した
■プランが順調に進めば、7月には宇宙飛行士を乗せた試験飛行を行う予定
■同社CEOイーロン・マスク氏は、宇宙船の「地球の大気圏への再突入」のプロセスに懸念を抱いている

これにはイーロン・マスク氏もドキドキです。

土曜日に打ち上げられたスペースX社の無人宇宙船「クルー・ドラゴン」が、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功しました。

これはNASAから有人飛行の許可を得るためのテストの一環で、クルードラゴンにはダミーのマネキンや、90Kgの物資が積載されています。すべてがプラン通りにいけば、7月には有人飛行が可能となる見込みです。

Credit: NASA / ドッキングの様子

ドッキングはISSのモジュール、ハーモニーにおける新たなタイプのアダプターとの間でおこなわれました。このアダプターにはスプリング・システムが実装されており、多くのフックによって密閉空間を作り出す前に、宇宙船の勢いを弱めることができます。

クルードラゴン最初のクルーとなる予定のボブ・ベンケン氏は、「ドッキングを観察するのは最高にエキサイティングでした。この偉業に対する賞賛や拍手がその素晴らしさを示しています。そして、フライトの準備のために通過すべきマイルストーンはあと1つだけです」と語っています。

クルードラゴンは今週金曜日までISSにとどまり、その後地球への帰還を開始する予定です。

しかしスペースXのCEOであるイーロン・マスク氏は、このフェーズに最も不安を抱いています。このときクルードラゴンは、燃えるような速さで地球の大気圏を通過しなければなりません。クルードラゴンのヒートシールドはイレギュラーな形をしており、それが極超音速移動の際、カプセル内部の温度差の原因となってしまうおそれがあるのです。

これに対しイーロン・マスク氏は、「今のところすべては順調です。何か問題が発生しない限りは、できればこの夏の(有人)飛行を成功させたいと思っています」と語り、プランが円滑に進んでいることを強調しています。

Credit:NASA / イーロン・マスク氏と、最初のクルーとなる予定のダグ・ハーレー氏とボブ・ベンケン氏

この宇宙船が稼働を始めれば、NASAは宇宙飛行士を自国製の宇宙船でISSへと送り出すことが可能になります。NASA長官のジム・ブライデンズティーン氏は、これを新たな時代の幕開けであると表現し、「NASAがカスタマーの一員となることを楽しみにしています」と語っています。

NASAはクルーの輸送に関して、ボーイング社ともタッグを組んでいます。ボーイング社は「スターライナー」と呼ばれる自社ロケットを開発しており、今回のクルードラゴン同様のデモ・フライトが数カ月後には行われる予定です。

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reference: bbc / written by なかしー

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