どことなく怖い。ハッブル宇宙望遠鏡の写真を音楽にしてみたらホラーだった

space 2019/03/11
Credit: ESA/Hubble/NASA/RELICS
Point
■NASAがハッブル宇宙望遠鏡の写真を「音楽に変換」するプロジェクトを遂行した
■画像の中の星や銀河は、その位置や成分によって発する音を変える
■画像が奏でる不思議な音は、気味の悪い「ホラーな音」と言えなくもない

宇宙は不思議に満ちた場所です。数え切れないほどの惑星や未解決のミステリー、ブラックホールホールから生成されるスーパーバブルなど、私たちが知らないことで溢れています。しかし、私たちにとって当たり前の「あるもの」が、そこにはありません。宇宙には「大きな音」はなく、宇宙空間は静寂に包まれているのです。

宇宙の音は「ホラー」?

そんな静かな宇宙に対して、NASAがメスを入れます。NASAはハッブル宇宙望遠鏡が撮影した写真に音楽を組み込むことで、宇宙空間の「音」を作り出そうとしているのです。

このプロジェクトでNASAが使用する写真は、ハッブルに搭載された掃天観測用高性能カメラと、広視野カメラ3が昨年8月に撮影したものです。写真の中には多くの散りばめられた銀河が写っているため、関係者はそれを「銀河の宝箱」と呼んでいます。

すでに写真だけでも美しい宇宙ですが、これを「音」に変換することで、どのようなサウンドが生み出されるのでしょうか?NASAが完成させた「宇宙の音楽」がこちらになります。

中盤の盛り上がりをお聴き逃しなく…

この音を作成したチームは、画像の中の物質は、それが位置する場所や成分によって、異なるサウンドを生み出していると説明しています。 星々やコンパクトな銀河は短くクリアなサウンドを発し、渦巻き銀河はさらに複雑な、長い音色を奏でているとのことです。

動画詳細欄には、「時間は左から右に流しており、音の周波数は画像の上部から下部にかけて30~1000ヘルツで推移しています。下部の物質ほど低い周波数の音を発生させており、上部に近い物質は高い周波数の音を発生させています」との説明があります。

この「宇宙の音楽」は、初めは気味が悪く聞こえるかもしれませんが、よく聴いてみると不思議で美しいサウンドでもあります。特に中盤、RXC J0142.9+4438と呼ばれる銀河団に差しかかったときのサウンドは必聴です。

作成チームは、「画像中央部の高い密度の銀河団が、動画の半ばあたりで中音域で盛り上がるところを作り出しています」と説明しています。

 

この恐ろしくも美しいサウンドの印象は人それぞれですが、このプロジェクトにより「宇宙の新たな楽しみ方」が追加され、さらに宇宙という不思議な空間の奥行きが広がったことに違いはありません。

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reference: sciencealert / written by なかしー

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