チョコレートや赤ワインに含まれる化合物に細胞を若返らせる効果か

science_technology 2017/11/22
Credit: dailymail

最近シワが気になる方に朗報…となるのはもう少し先のようです。

最新の研究で、赤ワインやチョコレートに含まれる化合物に、古い細胞を若返らせ、若い細胞のような反応をさせる効果があることがわかりました。

その化合物とは、赤ワイン、ダークチョコレート、赤ブドウ、ブルベリーなどに含まれる化学物質を培養させた、レスベラトロール類似体という化学物質。この画期的な技術が、アンチエイジング治療につながることが期待されています。

Source: Small molecule modulation of splicing factor expression is associated with rescue from cellular senescence – BMC Cell Biology
https://bmccellbiol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12860-017-0147-7

レスベラトロール類似体が若返りの効果をもつ

エクセター大学の過去の研究によると、私たちが老化するにつれ、スプライシング因子と呼ばれる遺伝子クラスが徐々に消滅することがわかっていました。今回判明したのは、機能を停止したスプライシング因子を、レスベラトロール類似体が活性化させることです。

私たちの細胞の端にある染色体テロメアは、細胞分裂を繰り返すほど短くなり、それが体の老化に関連を持つと考えられています。レスベラトロール類似体を用いた実験では、処置後の数時間で古い細胞が細胞分裂を始め、テロメアを伸ばしたことが確認されています。

85歳までのほとんどの人は何らかの慢性疾患を経験しており、人々が年を取るにつれて脳卒中、心臓病および癌になりやすい傾向があります。この発見は、そのような老化現象を経験することなく人生を全うできる療法につながる可能性を秘めています。

分子遺伝学の教授であるロナ・ハリーズ(Lorna Harries)は、「これは人が健康なまま天寿を全うすることへの第一歩です」と述べました。

「私たちは年をとると古い細胞の修復機能が働かなくなるが、私たちのデータは、主な遺伝子が元の細胞に戻ることを示唆しています」

この実験を行ったエクター大学の研究員のエヴァ・ラトレ博士は、細胞の変化の程度と速さに驚かされたと語っています。

「培養皿で細胞が若返っているのをみた時は、にわかには信じられませんでした。今までの古いはずの細胞が、若い細胞のように見えたんです。それはまさしく、魔法のようでした。私は数回にわたり実験を重ねましたが、すべての実験で細胞は若返りました。この研究の影響と可能性に、とても興奮しています」

結局普通に飲食するだけでは効果がない?

とはいっても、結局私たちの1番の関心どころはやはりアンチエイジング効果。実はポリフェノールの一種であるレスベラトロールには、以前より癌や老化防止に効果があると謳われてきました。

一方、これまで実験で効果が確認できた量を人間が摂取するには、「赤ワイン1日40〜50杯分を要する」ことや、多量摂取による副作用も指摘されており、安易なレスベラトロールの摂取には疑義を呈する専門家が多数いることも事実です。

さらに今回研究対象となったレスベラトロール類似体は、あくまで構造の似た「類似体」であって、レスベラトロールそのものではありません。一般人のみんなは、大人しくさらなる技術発展を待つしかなさそうです。

「不老」は「全てを手に入れた悪役が欲しがりがちTOP3」にも入るし、人類の見果てぬ夢でもあります。果たして私たちが『永遠に美しく…』な体を手に入れられる日はくるのでしょうか。

 

via: dailymail, BMC Cell Biology / text by nazology staff

 

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