2つの銀河の衝突をとらえた写真が美しい… ハッブル宇宙望遠鏡が激写

space 2019/03/14
ハッブル宇宙望遠鏡によるNGC 6052の画像 credit:NASA/ESA/Hubble/A. Adamo
Point
■発見当初は不規則銀河と見られていたNGC 6052は、実は2つの銀河が衝突したもの
■ハッブル宇宙望遠鏡の高解像度広域カメラでNGC 6052のより詳細な画像が収められる
■将来は天の川銀河もアンドロメダ銀河と衝突すると考えられている

宇宙で最も劇的なイベントである、銀河の衝突。

ハッブル宇宙望遠鏡が、その新たな画像を公開しました。とても神秘的で、美しい一枚です。

この壮大な銀河融合はNGC 6052と名付けられており、地球から2億3千万光年離れたヘラクレス座領域にあります。1784年の6月11日、天文学者のウィリアム・ハーシェルによって初めて発見されました。

彼はこの銀河が、奇妙な形をした単体の不規則銀河だと考えていました。

現在、衝突の最終ステージ

しかし後に、さらに高性能な望遠鏡が開発。1980年代には非常に強力な超新星爆発が内部で見つかり、この銀河融合が再び脚光を集めます。そして科学者らは、この巨大な星の集団が2つの銀河6052Aと6052Bで出来ていることを突き止めたのです。

何十億年も昔、6052Aと6052Bは重力で引き合い、最終的に正面衝突しました。現在は衝突の最終ステージにあり、将来は1つの銀河に統合されるでしょう。

同様の運命が天の川銀河でも予想されていて、約40億年後にアンドロメダ銀河と衝突して「ミルクドロメダ銀河」を生み出すと考えられています。

credit:pixabay

この衝突は太陽系への影響はなさそう

銀河の融合は宇宙的にも激しいイベントであり、銀河間物質へと星々が放出されます。しかし全体的には個々の星への影響は小さく、融合によって太陽系が損なわれることはなさそうです。また、その時までには地球は赤色巨星となった太陽の膨張に飲み込まれていて、すでに住めない星になっています。

 

ハッブル宇宙望遠鏡が最初にNGC 6052の融合を画像に収めたのは2015年のことで、広域惑星カメラ2によるものでした。新しく発表された画像は、アップグレードされた広視野カメラ3(WFC3)によるもので、より広い視野とより高い解像度によって撮影されています。

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reference: Motherboard / written by SENPAI

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