幸せを追い求めると「不幸」になることがわかる

psychology 2018/03/20
Credit: Pixabay

人は誰しもが幸せになりたいと願うもの。しかし幸せになるためには時間と労力がかかります。

ラトガース大学とトロント大学の共同研究チームが、幸せを追い求めようと努力すると、自分のための自由な時間がないと感じて不幸になることを発見しました。

Vanishing time in the pursuit of happiness

https://link.springer.com/article/10.3758%2Fs13423-018-1436-7

 

研究者たちは、被験者を2つのグループに分けて実験を行いました。一方のグループは自分を幸せにするものを書き出し、もう一方は「橋の建設中」といった退屈な映像を観せられ、そのあいだ「自分は幸せだ」と考える努力をするよう指示を受けました。

その結果、前者のグループは好きなものを書き出すだけで幸せを感じ、「橋の建設中」の映像を見ていたグループは、映像の後にコメディを観ることで幸せを感じました。

その後すべての被験者に対して、実験中に「自由な時間があると感じたかどうか」について調査を行いました。その結果、幸せを追求する行動が時間の不足感に影響を与えていることがわかりました。

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「幸せを追うことで時間不足だと感じるのは、長く継続的に追求した場合にのみです」と研究者たちは語ります。また今回の実験からわかるように、幸せがポジティブな感情を損ねることがありますが、もちろん必ずしもそうとは限りません。もしあなたが「すでに自分は幸せだ」と感じることができれば、感謝の日記を書くなど、自由な時間を幸せを感じるために使うことができるのです。研究者たちはさらに、「幸せに対する価値観は人それぞれなので、そのことも幸せになるまでの時間の感じ方に影響を与えているだろう」と述べました。

また、研究者たちは次のようにも語りました。「なにかを経験したり楽しんだりすることは、モノを購入して満足感を得ることよりも時間を必要とします。時間がないと感じると、人は行動するよりモノを所有したり、時間のかからないことを好むようになります。また、手伝いやボランティアに消極的になります。”幸せの追求” といったゴールの見えないレースをやめることで、結果的に時間を持てるようになり、幸せを感じることができるでしょう」

「自由な時間がある」と感じることが、人の意思決定や幸福感に影響を与えているとすれば、幸せや目標を追求しようするときに、自分自身がどのように時間を使い分けているかを理解しておくことは重要であると研究者たちは考えています。

 

残念ながら、楽して幸せになるのは中々難しそうです。

 

via:Science Daily, psychcentral /translated & text by Nazology staff

 

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