小惑星リュウグウから水成分を発見!はやぶさ2の地道な観測が結実

space 2019/03/20
高度約64mから撮影されたリュウグウの地表。非常にでこぼこしている。Credit:JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研
Point
■リュウグウの岩石に水成分が確認できた
■組成の特徴からリュウグウの起源となる星がほぼ特定できた
■リュウグウが過去に一度加熱された形跡があった

今回は、宇宙ネタ定番の「水あった(液体の水とは言ってない)」シリーズ。もしリュウグウに竜宮城があったら、乙姫様のお肌がヤバいくらいの、乾いた環境のようです。

小惑星探査機はやぶさ2の小惑星リュウグウ観測により、リュウグウの表面全体に微小量の水を含む岩石が分布していることが分かりました。JAXAと東大などの研究チームによるこの研究の論文は、19日付けで科学雑誌「Science」電子版に掲載されています。

The geomorphology, color, and thermal properties of Ryugu: Implications for parent-body processes | Science http://science.sciencemag.org/content/early/2019/03/18/science.aaw0422

観測の誤差を減らして再チャレンジ!

赤外線による地表の温度測定の結果。リュウグウは過去に加熱され、その時に水分の多くが失われたと考えられている。 / Credit:Science

去年6月、はやぶさ2は小惑星リュウグウへ到達したのち、小惑星表面の9割以上にあたる約7万箇所の岩石の組成を観測。当初の観測結果では、水の存在を示すデータは無いと判断されました。

しかし研究チームが観測機器の誤差を低減し、観測し直したところ、H2Oの成分の一部OHを組成に含む岩石が1%を切る割合で分布していることが判明しました。

さらに、リュウグウは一度内部の岩石が加熱された可能性が高いこと、またリュウグウの起源となった母天体は、火星と木星の間の小惑星帯に存在する小惑星「ポラナ」「オイラリア」のどちらかである可能性が高いことも分かりました。

このような観測結果は地球や太陽系・果ては人類の起源に迫るために重要な役割を果たすデータになると期待されています。はやぶさ2は2020年には地球に帰還予定で、回収されたサンプルから、さらなるデータが得られることでしょう。

 

成分分析で生みの親が分かるなんて、まるでDNA鑑定みたいですね。

はやぶさ2、無事着陸成功!管制室「初号機とは違うのだよ、初号機とは!」

reference: science.sciencemag / written by 白大根

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