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謎が深すぎる。植物すらいないハワイ溶岩で唯一生き延びる「溶岩コオロギ」 (3/5)

2021.07.16 Friday

2019.03.31 Sunday

前ページ噴火時にのみ出現 ミステリアスな「生粋のハワイっ子」

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「開拓者らしさ」は皆無!?

昨年の大噴火の直後、ズック氏の脳裏にハワース氏らの調査のことが頭をよぎりました。ズック氏らは、さらなる謎を解明するための絶好のチャンスだと考え、すぐにアメリカ国立科学財団の基金を得て調査を開始しました。
溶岩コウロギは、新しい環境に先陣を切って適応することから、さぞや開拓者らしい屈強なオーラを放っているに違いないと思いがちですが、実はそうでもありません。
Credit: pixabay
一般的に、先頭に立つ者は、一般的にどんな場所でも生きることができるジェネラリストであることがほとんど。可動性が高く、長距離を移動して、容易かつ迅速に繁殖できることこそが重要です。
ですが、溶岩コオロギはこれらの要素を1つも持ち合わせていません。自由に動き回るのは若い世代だけで、羽が無いため飛ぶこともムリ。羽が無いということは、求愛ソングを奏でることもできないのです。

次ページ交尾で大量の水分を喪失するオス パートナー選びはシビアな目で

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