35年も海に漂着し続けた「電話」の謎がついに解決!フランス海岸「ガーフィールド電話」の怪

spot 2019/03/29
Credit:bbc.com
Point
■およそ30年以上もの間、フランスのブルターニュ海岸に「ガーフィールド電話」が毎月のごとく流れ着いていた
■「ガーフィールド電話」の出どころは数十年の間まったく不明で、地元のボランティア団体も頭を抱えていた
■ところがある地元男性の話をきっかけに、海岸付近の洞窟内に原因を発見

「ガーフィールド電話」の怪事件、ついに決着です。

35年ものあいだ、フランスのブルターニュ沿岸に毎月のごとく打ち上げられていた、オレンジ色にきらめくプラスチックの数々。これは1978年にアメリカで連載がスタートした漫画『ガーフィールド』に登場する、主人公でトラ猫のガーフィールドをモデルにした固定電話機でした。

誰かのいたずらなのか、それともガーフィールドの呪い(?)なのか…地元民の疑問は深まるばかりでした。ところが今月の22日、ある地元男性の発言をきっかけにガーフィールドの出どころが判明したのです。

ボランティア団体も頭を抱える「ガーフィールド電話」

「ガーフィールド電話」はアメリカのおもちゃ会社Tycoが製造販売したもので、受話器を手に取ると目が開いて、置くとまた目が閉じるというユニークな商品。ガーフィールドは、日本でいうドラえもん的な国民的キャラクターです。

この電話機が遠路はるばるフランスの海岸に姿を現したのは30年以上前のことです。地元ボランティア団体・Ar Viltansoùが月に1度の海岸清掃をするたびに、ガーフィールド電話の一部が必ず見つかっていたそうです。

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団体の会長であるクレール・シモナン氏は現在40歳ですが、子供の頃から「ガーフィールドが浜辺にあるのを見た」という同い年の友人もいるんだとか。これまでに見つかった部品数は200以上にのぼり、今やガーフィールドはブルターニュ海岸を汚染している主犯格と言われています。ガーフィールドの熱い風評被害ですね…

1980年代に船で輸送中の電話機がコンテナごと船外に放り出されたことが原因だと考えられていますが、これまでにコンテナが見つかったことはありませんでした。

地元男性の証言で居場所が判明!

しかし解決の糸口は突然やってきます。

ボランティア団体が海岸を清掃していたところ、ある1人の地元男性が「電話の場所を知っている」と声をかけてきたのです。ルネ・モルヴァンさんというその男性は現在57歳で、20歳ごろに海岸一帯を巻き込むひどい嵐が起きたと言います。

どうやら「ガーフィールド電話」が浜辺に打ち上げられたのは、そのときが初めてだったようです。それからモルヴァンさんが兄と2人で海岸一帯を調べると、岩礁にある洞窟内につっかえているコンテナが見つかりました。普段は海面に隠れて見えないそうですが、干潮時には水面上に現れるんだとか。

その話を聞き、シモナン氏とボランティアチームは藻で滑りやすくなっている岩に注意しつつその洞窟を捜索。すると確かに、錆びついたコンテナの破片をいくつも発見されました。そしてトラ猫の大群も一気に出てきたのです。

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およそ35年もの間この場所に挟まっており、割れたコンテナの隙間から電話機の部品が出てきて浜辺まで流れ着いていたというわけですね。これで事件は一件落着。

ですがシモナン氏は第2、第3のコンテナがあるかもしれないことを懸念しています。もし小さなプラスチックの破片が海中をさまよって、それを魚たちが口にすれば、海の生態系に深刻な被害を与えてしまう恐れもあります。

 

お魚くわえたドラ猫は良いとして、ドラ猫くわえたお魚はどうしても避けたいところです。

ピラミッドの謎をミニチュアで再現して解明しようとした男性

reference: bbc.comatlasobscura / written & text by くらのすけ

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