かっけえええぇ! 空中で変形する「新しい翼」をMITとNASAが開発中

technology 2019/04/02
Credit: Eli Gershenfeld, NASA Ames Research Center
Point
■MITとNASAが共同で、飛行中に形を変えるまったく新たなタイプの「翼」を開発中
■新たな構造では機体の軽量化も実現されており、大幅な燃費向上が期待できる
■この技術は飛行機にとどまらず、風力発電などにも活かされる可能性を秘めている

どこかのアニメか小説で見たことあるヤツだ…!

MITとNASAのエンジニアチームが、多くの同じ部品から成るまったく新たなタイプの「翼」を開発しています。この翼、なんと方向舵のような動翼が無く、3Dメッシュフレームの翼全体が変形してフライトをコントロールできるんです。

状況によって形を変える翼

従来型の翼では、機体をコントロールするために主翼とは分離された補助翼などが必要とされていましたが、新たな仕様では、翼全体あるいは一部の形を変形させることで機体を自由に操ることができます。

これが実現すれば、機体は従来と比べて大幅に減量できるため、エネルギー効率にも大きな改善がもたらされます。機体はマッチ棒のような支柱でできた数千のトライアングルによって構成されており、ほぼ空洞です。

Credit: Kenny Cheung, NASA Ames Research Center

離陸、着陸、クルージング、マニューバリングなどなど…飛行におけるどんなシチュエーションでも、最適の形を取ることができるため、効率の高いフライトが可能です。

この翼の基礎的な部分に関しては、数年前にデモンストレーションがおこなわれていましたが、そこで製造された翼の長さはおよそ1メートルで、一般的なリモート操作が可能な飛行機と同等の大きさでした。しかし今回の新たなバージョンはその約5倍の大きさであり、実際の1人乗りの飛行機と同じくらいの規模のものです。これは乗ってみたいですね〜。

「飛行機の常識」が変わる

今回の組み立ては大学院生のチームによって手作業でおこなわれましたが、多くは簡単な繰り返しのプロセスになるようデザインされているので、将来的には多くのロボットがそこに取って代わるでしょう。

Credit: Kenny Cheung, NASA Ames Research Center

従来の飛行機はみな同じ、シンプルな形をしています。しかし胴体に翼を取り付けただけの形では、多くの場合に非効率なことはこれまでの研究から分かっていました。しかしこのシステムを用いれば、新たな形を試したり、テストに基づいて修正を加えることも容易です。

Credit: Eli Gershenfeld, NASA Ames Research Center

同じシステムが、飛行機以外の物に用いられる可能性もあります。たとえば風力発電に必要となる風力タービンのブレードにこの構造を取り入れることで、現場での組み立てが可能となり、とてつもなく大きなブレードを輸送する必要がなくなるかもしれません。

 

「飛行機の形」の常識にチャレンジしているこの試みが成功すれば、数年後の空には、今まで私たちが見たこともないような物体が自由自在に形を変えながら飛行をしているかもしれませんね。

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reference: phys.org / written by なかしー

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