犬が「病気」を嗅ぎ当てる!? てんかん発作が「におい」で予知できることがわかる

life 2019/04/09
Credit:pixabay
Point
■てんかん発作が「におい」で予知できる可能性
■糖尿病やがんなど「におい」と病気との関係は古くから知られている
■犬に嗅ぎ分けさせることで発作に特有の「におい」があることがわかったが、発作の予知には更なる研究が必要

人体から発するにおいの不思議が、解明されつつあるようです。

てんかん発作はいつどこで起こるかわからず、周りの状況によってはケガなどの危険性があります。このてんかん発作、「におい」で予知できる可能性があるそうです。研究は3月28日付けのSCIENTIFIC REPORTS に発表されています。

Dogs demonstrate the existence of an epileptic seizure odour in humans
https://www.nature.com/articles/s41598-019-40721-4

てんかん発作の予知で事前の危険を回避

てんかんとは、脳の異常な神経活動により発作を起こす神経疾患です。

光の点滅など、発作を誘発するものは、いくつかありますが、基本的にいつ発作が起きるかわからないことが多い病気です。

突然意識を失うケースもあるため、日常生活に危険が伴います。

しかし、このてんかん発作を予知できるとしたら、危険を回避できる可能性があるのです。

フランスのレンヌ大学の研究チームは、古くから知られている「におい」と病気との関係に着目し、てんかん発作が「におい」で予知できないかと考えました。

研究チームはてんかん患者を5人集め、てんかん発作時、運動時、通常の生活時の体臭や口臭をスチール缶に採取しました。それから、訓練したラブラドールレトリバーなど5頭の犬にこの「におい」入りスチール缶を嗅がせました。

すると犬は発作時の「におい」を嗅ぎ分けたのです。このことから、てんかん発作には特有の「におい」があるといえます。ただ、てんかん発作を予知するためには「におい」の原因物質の特定など、さらなる研究が必要とのこと。

においでわかる様々な病気

ヒトが発するにおいから病気を発見する事例はこれまでにもさまざまに報告されてきました。たとえば糖尿病の患者の尿からは甘い「におい」がするそうです。

口のにおいから発見できる病気もあります。たくあんの「におい」を感じたら乳がんの危険性があるなど「におい」で発見できる「がん」がいくつかあります。また、下水のような「におい」がしたらアレルギー性鼻炎の疑いがあるようです。(出典:東洋経済ONLINE)

一方で「におい」を感じなくなるという病気もあります。ケガなどで脳の「におい」を感じる部位が障害されたり、風邪ウイルスによって「におい」を受け取る嗅細胞が障害されたりする場合です。ビタミン不足で嗅細胞が機能しなくなることもあります。( 出典:NIKKEI STYLE)

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また「におい」で死期がわかることもあるそうです。死に何度も立ち会った看護師が、亡くなる前の患者から特別な「におい」がすることに気づいた、という話があります。(出典:東北大学機関リポジトリ

「におい」は人体からのメッセージかも

研究では「におい」の判断に犬を使いましたが、犬は人間の妊娠を察知できるといわれるほどの嗅覚を持ちます。

体臭の原因のひとつである汗腺の分泌は性ホルモンに影響されます。このため犬は、妊娠による性ホルモンの変化を体臭の変化として感じていると考えられます。

 

妊娠という生命の始まりから、病気の発作、そして生命の終わりまで…。わたしたちの体は「におい」という形で常にメッセージを伝えようとしているのかもしれませんね。

あるはずのないニオイを嗅いでしまう謎の「幻臭」現象、年齢が上がるほど起こると判明

rreference:natureasia /wirren by Nazology staff

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