ペットボトル飲料水の9割にプラスチック粒子が発見される

life 2018/03/16
credit: pakutaso

私たちにとても身近な存在である「ペットボトル」。

実はその中に非常に小さなプラスティック粒子が含まれているかもしれません。

 

報道機関 “Orb Media” は、各国メーカーの飲料水を対象にテストを実施しました。その結果、飲料水1リットルにつき10個ものプラスチック粒子が含まれていることがわかりました。しかもその粒子は1つ1つが人間の髪の毛よりも幅が広いというのです。

対象となったのは9カ国で流通している250の飲料水。その中には日本でもよく見られる “Evian” も含まれます。

実験は “Nile Red” とよばれる特殊な染料を用いて行われました。染料をペットボトルに混ぜることで、プラスチック粒子が染料と結合します。その後、その液体をろ過することで液体内のプラスチック粒子を数えることができるのです。

credit: bbc / 染料 “Nile Red”

実験の結果、93%ものブランドにおいてプラスチックによる汚染が確認されました。そして平均すると、人間の髪の毛の幅ほどの粒子が1リットルにつき10.4個も検出されたのです。さらに、それ以下の大きさの(プラスチックと思われる)粒子にいたっては314個もの数にのぼりました。

credit: Orb Media

では、そのプラスチック粒子はいったいどこから来ているのでしょうか。

検出されたプラスチックの種類が以下の表です。

credit: Orb Media

54%で圧倒的に割合が高かったのがポリプロピレン。これはペットボトルのフタに使われる素材であるため、ペットボトルを開けるときにプラスチック粒子が中に落ちてしまうのではないかといった説もありますが、それだけでは他の種類が存在することについては説明がつきません。

結局のところ、なぜプラスチック粒子がペットボトルに含まれているのかは謎に包まれたままです。

実験を行ったシェリー・メイソン教授は、「この実験は、特定のブランドを名指しで批判するために行ったのではありません。私たちの身近な存在であるペットボトルの水にさえ、プラスチックが含まれていることを示し、いかにプラスチックが私たちの生活を脅かしはじめているのかを知らせたかったのです」と語ります。

今のところ、そのような微量なプラスチックが健康に悪影響を与えることは報告されていません。しかし、その可能性が無いとは言えず、科学者たちは研究を進めます。

 

「知らぬが仏」として聞かなかったことにするのもアリですが、その判断が正しいかどうか分かるのはまだ先のことになりそうです。

 

via: BBC, SYNTHETIC POLYMER CONTAMINATION IN BOTTLED WATER / translated & text by Nazology staff

 

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