オーロラ?花火?ノルウェーの空にあらわれた不思議な「雲」の正体は…

geoscience 2019/04/10
Credit: NASA Wallops
Point
■NASAのロケットが、オーロラが発生した電離層に色を放射するガスの一群を放出して、大気のエネルギーや動きを計測
■オーロラを生み出すエネルギーの跳ね返りが、人工衛星の機能に影響を及ぼさないか確認するのが目的
■光の色は、トリメチルアルミニウム、バリウムとストロンチウムによる

たーまやー!

先週の金曜日、ノルウェーの空に深い青と水色の奇妙な雲が踊りました。この雲は、エイリアンが残した痕跡…ではもちろんなく、凄腕の花火師の仕業…でもなく、NASAが行った新たな研究“AZURE”の科学実験でした。

北の空にあらわれるオーロラである北極光は、太陽からの高いエネルギーをもった粒子の衝突でおきます。

しかし跳ね返って周囲へと巻き上がったエネルギーは、少し厄介。この空域には、携帯メッセージやGPSを機能させている人工衛星が飛び回っているからです。

そこで科学者たちはこの空域の気流を調べることで、機器が干渉を受けないことを確認しようとしました。

実験はロケットを使って、ガスの含まれた缶を大気の上層で放出するというもの。

花火に色を付ける元素のように、放出されたガスは可視光を放射することで地上から見えるようになります。トリメチルアルミニウム、バリウムとストロンチウムの混合物といった、これらの無害なガスが散っていく様子を見ることで、地表に近い宇宙空間においてエネルギーがどのように流れているのかをより詳しく知ることができるのです。

AZUREが注目しているのは電離層で、大気圏の74kmから1000kmの高さにある分子が電離した大気層です。色のついたガスの動きを地上から三角測量することで、エネルギーがどのように動くのかを詳しく知ることができます。

ちなみに実験は今後2年間で、7回行われる予定とのこと。

 

幻想的で不思議な光景ですが、その目的は科学研究です。そういえば、打ち上げ花火も上空の大気の状態によって、開き方に変化がありますよね。いろんな花火大会での開き方の違いも、比較すれば研究になるかもしれません。ただ、今回のようにロケットでないと到達できない高度で研究するのが、さすがのNASAですね。今回の花火は広い範囲で目撃されたことでしょう。

 

referenced: Popular Science / written by SENPAI

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