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SF映画の歴史を塗り替えた『ブレードランナー』のスゴさとは (2/4)

2021.01.27 Wednesday

2019.05.04 Saturday

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原作者ディックも納得の「未来世界像」

原作は1968年に発表されたフィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は、愛読者も多いだろう。

その舞台となるのは2019年のロサンゼルスなので、実は今年は記念すべき「ブレラン」年なのだ。

『ブレードランナー』の未来世界/Credit:cinephiliabeyond

ストーリーはかなりシンプル。

地球外惑星で人間の奴隷として働いていた6体のレプリカント(模造人間)が地球に脱走。彼らを見つけ出し暗殺する任務を請け負うのが警察の専任捜査官「ブレードランナー」だ。すでに引退していた元ブレードランナーのリック・デッカードが呼び戻され、レプリカント暗殺を命じられるのだが…

筋書きは小説も映画も同じだが、「レプリカント」という言葉は映画オリジナルの造語となっている。このイカしたワードセンスも人気の要因となっているのだろう。

残念ながら原作者のディックは映画の完成を待たずしてこの世を去るが、製作時の未来世界の造形を観たときに「なぜ私の頭の中がわかるんだ」と感激したようだ。ぜひ完成版も観てもらいたかったものだ。

次ページ主人公は人間?レプリカント?

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