ゲーマー大勝利? 暴力的なゲームをやっても暴力的にならない

psychology 2018/03/17
Credit: Pixabay

ゲームが現実の世界に与える影響は少なからずあります。特に「暴力的なゲームが人を攻撃的な性格に変えるのではないか」といった議論はこれまで多くなされてきました。

 

これに関して、暴力的なゲームを長期間しても人々の攻撃性を高めることはないといった研究結果が専門誌 “Molecular Psychiatry” において掲載されました。

Does playing violent video games cause aggression? A longitudinal intervention study

https://www.nature.com/articles/s41380-018-0031-7

これまで暴力的なゲームが人間の攻撃性を高めると結論づけてきた研究は、ゲームをしたすぐ後の行動についてのものでした。これについては、直前に得た情報が無意識に後の行動に影響を与えるプライミング効果(ピザって10回言って?の遊びが有名)によって説明がつきます。

今回の研究では初めて暴力的なゲームの長期間のプレイについて調査したもの。その上で攻撃性を高めないという結果が出たことは、非常に意義のあることなのです。

Credit: Pixabay

今回対象となったのは77人の成人。被験者たちは3つのグループに分けられました。

グループ1:暴力的なゲーム “Grand Theft Auto V” を毎日2ヶ月間プレイする

グループ2:暴力的ではないゲーム “The Sims 3” を毎日2ヶ月間プレイする

グループ3:2ヶ月間まったくゲームをしない

被験者にその “2ヶ月” の前後で一連のテストを行い、攻撃性やその他の性格を測りました。

その結果、いずれのグループにおいてもゲームをやめた後に攻撃性の上昇はみられませんでした。208もの統計テストを行いましたが、攻撃性の上昇を示したものはその内たったの3つであり、それは誤差の範囲といえます。そして、ゲームをやめたさらに2ヶ月後に同じテストを行っても、攻撃性に変化は表れませんでした。

実験を行ったKühn氏は、「暴力的なゲームにネガティブな効果がないことが今回の研究からわかります。これで、この分野の研究がさらに包括的なものになったといえるでしょう」と語ります。

 

これでひと安心、好きなだけ暴力的なゲームをプレイしてもよさそうです。

 

via: medicalxpress / translated & text by Nazology staff

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