長っっっっ!世界最長「117メートルの翼」を持つ飛行機がテスト飛行に成功

technology 2019/04/15
Credit: Stratolaunch Systems
Point
■宇宙ベンチャー企業、ストラトローンチ社が開発した「世界一翼の長い飛行機」がテスト飛行に成功した
■翼の長さは「約117メートル」もあり、将来的には宇宙ロケットを搭載して飛び立つ計画がある
■すでにノースロップ・グラマン社が、この機体を用いて宇宙ロケット「ペガサス」を宇宙空間へと送り込むことを計画している

ながい…ながすぎる!

先週土曜日、世界で最も長い「翼」をもつ飛行機が試験飛行に成功しました。飛行機を開発したのは、マイクロソフトの共同創業者としても知られ、去年亡くなったポール・アレン氏が創業した宇宙ベンチャー企業「ストラトローンチ・システムズ」です。

目的は「宇宙開発」

左右に広がる翼の長さは385フィート(約117メートル)。飛行機はカリフォルニア州のモハーヴェ砂漠にある空港である「モハーベ・エアー & スペース・ポート」から飛び立ちました。

実はこの飛行機、ストラトローンチ社が開発したことからも分かるように、将来的には宇宙開発に役立てられる予定なのです。とはいえこの飛行機が直接宇宙に向かうわけではなく、機体の中央に宇宙ロケットを搭載して飛び立ち、上空でそれを宇宙へと打ち上げるといった計画があるということです。

Credit: Stratolaunch Systems

今回はそのための最初のテスト飛行で、150分間に及んだフライトは見事に成功。飛行機は無事に着陸を果たしました。2つの胴体を持つ機体は高度35,000フィート(約10,000メートル)まで飛行できるようにデザインされており、その地点でロケットを切り離します。そこからはロケットに搭載されたエンジンに点火し、宇宙空間へと飛び立っていくのです。

もちろん今回の飛行にはロケットが積まれていたわけではありませんが、ストラトローンチ社によると、すでに少なくとも1社との契約が決まっているとのこと。その企業とは「ノースロップ・グラマン」であり、この機体を用いてPegasus XL rocket(ペガサス)を宇宙へと送り込む予定です。

ポール・アレンも空から見守る

ストラトローンチ社のCEOジーン・フロイド氏は、「この風格ある飛行機が飛び立ったとき、個人的には感動的な瞬間だった」と語っています。飛行機のパフォーマンスは想定どおりであり、スピードは最速で時速175マイル(約280キロメートル)、高度もピークでは15,000フィート(約4,500キロメートル)にまで達しました。

Credit: Stratolaunch Systems

ストラトローンチ社は3ヶ月前、ロケットの自社開発を中止して50人以上の従業員をレイオフしたばかりでした。もともと同社は、宇宙船も含むロケットの一式をすべて自社で開発する予定でしたが、2011年に同社を創業したポール・アレン氏が亡くなったことでプランに変更が生じました。

フロイド氏は、「間違いなく、彼(ポール・アレン)はこの飛行機が飛び立つ姿を非常に誇らしく思ったことだろう。今日ここに彼の姿はないけれど、私は『ありがとう』とささやいたよ」と語っています。

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reference: theverge / written by なかしー

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