子ども科学電話相談、今回は「恐竜先生」と「鳥先生」のガチ対決だった!

biology 2019/04/15
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春の「子ども科学電話相談」4月14日(日曜日)の回は「恐竜先生」小林快次さんと「鳥先生」川上和人さんが子どもたちのするどい質問に全力で回答してくれました。ラジオの前の子どもたちからネットの中の大人までが熱くなった今回の放送でしたが、子どもたちの質問の中から3つピックアップしてお届けします。

植物食から肉食に進化した恐竜はいるの?

腕の長さが2.4メートルある巨大な恐竜、デイノケイルス・ミリフィクスのイメージイラスト Photograph by De Agostini Picture Library, Getty Images

質問者「デイノケイルスのように肉食から植物食に進化した恐竜はいるけど、植物食から肉食に進化した恐竜はいるの?」

この質問をしたのは子ども科学電話相談の常連さんです。

それに対する恐竜先生小林さんの答えは…

小林先生「植物食から肉食に進化したものは、先生はいなかったと思います。コエルロサウルスが肉食から植物食に変わったんじゃないかという研究者はいます」

小林先生いわく、植物食から肉食に進化したものはいないとのこと。一方鳥先生の川上さんは、

川上先生「種を食べていた鳥が、昆虫も食べるようになることもある。どっちも食べるようになって、昆虫だけたべるようになることもあるかもしれない」

と、別の可能性も指摘。
両先生、熱い火花を飛ばして真っ向対決ですが、対決は次の質問にも持ち越されます。

鳥の翼はなぜ羽毛なの?コウモリのように皮膜でよかったのでは?

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質問者「鳥の翼はどうして羽毛の集合体でできているのですか?コウモリのような羽毛のない翼に進化したほうが良かったのではないですか?」

鳥先生の川上さんが質問者の中学生に「コウモリのような翼を皮膜、鳥のような翼を羽毛と言うけれど、皮膜のいいところはなんですか?」と質問を返したところ、中学生は「メンテナンスがいらないところ」と回答。

川上先生「羽毛の利点は、見た目がきれいなところ、死んだ細胞の組織なので軽いこと、組織がバラバラなので臨機応変に形を変えられるところ、面積・通気性・空気抵抗も変えられること。進化的には羽毛の効率の良さを優先したのではないでしょうか」
小林先生「皮膜で進化しようとした恐竜もいたけど繁栄できなかった」

「コウモリより鳥の飛行能力の方が高い!」と言い張る川上先生に「ここに哺乳の先生がいたら面白いことになっていたのに」とあくまでバトルを持ちかる小林先生でした。

格闘恐竜」の化石ははぜそのまま化石として残っているの?

プロトケラトプスがヴェロキラプトルの前脚に噛み付いている状態で発見された「格闘恐竜」Credit:dan-b.com

質問者「プロトケラトプスとヴェロキラプトルが戦っている姿の化石があるけど、どうして気づかないまま化石になったの?」

モンゴルで発見された「格闘恐竜」化石。プロトケラトプスがヴェロキラプトルの前脚に噛み付いたまま化石になってしまっていたようです。いったいどうして?

小林先生「まだ論文になって発表されてないんだけど…砂嵐で埋もれたんじゃないかといわれています。この「格闘恐竜」化石は群馬県の神流町恐竜センターで見ることができますよ」

 

戦いながら砂嵐に埋もれていった恐竜たち、ちょっとかっこいい…。

そして両先生のバトルはさらにヒートアップ。番組の後半には、「鳥類学者と恐竜学者、将来どっちになりたいの?」と競って子どもに質問をかえす事態に…。

ときに熱く、ときにユーモアたっぷりの両先生のやり取りに、今回の放送もとても盛り上がりました。

「子ども科学電話相談」はGWは5月1日を除く9日間放送されます。GW中の予定は以下のとおりです。4月29日には「ブラックホール会見」で記憶に新しい本間希樹さん(国立天文台 水沢VLBI観測所 所長)たちが天文・宇宙の質問に答えてくれますよ。楽しみですね。

Credit:NHK子ども科学電話相談

人間が絶滅しても生き残る生物はなに?「冬休み子ども科学電話相談」

 

reference:NHK /written by Nazology staff

 

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