太陽と月って地球からは同じ大きさに見えるけどさ…

space 2019/04/22
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Point
■太陽の直径は月の約400倍もあるにもかかわらず、地球からみて太陽と月はほとんど同じサイズにみえる
■これは、地球からみて太陽が月よりも約400倍離れた距離に存在しているということを意味している
■宇宙にあるすべての惑星と衛星の関係が分かるまで、これを「奇跡」と呼べるのかは誰にも分からない

いつから同じサイズだと錯覚していた…?

ときに私たちの生活を彩る素敵なイベント、月食や日食。しかし、そこには大きなミラクルが潜んでいるかもしれないのだ。

「同じサイズ」というミラクル

そう、地球からみて太陽と月はほとんど「同じサイズ」だ。だからこそ月食や日食の際に、あんなにもピッタリ両者が重なることが可能となる。

だからといって、もちろん太陽と月が同じ大きさを持った天体というわけではない。太陽の直径は月のおよそ400倍もある。にもかかわらず、地球から同じサイズにみえるということは、太陽は月よりも400倍離れた距離にあることになる。

地球という星に生を受けた私たちにとって、この事実はとんでもない奇跡のように感じるかもしれない。今すぐ諸手を挙げて「ミラクル!」と叫びたいところだが、ちょっと待とう。

というのも宇宙にどれほどの惑星と、その周囲を公転する衛星が存在しているのか誰にも分かっていないからだ。

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NASAのジェット推進研究所に勤務する数理天文学者、マイルス・スタンディッシュ氏は、少なくとも地球の近くにある他の惑星と衛星の間にこのようなことは起こっていないと語る。

しかし、それはあくまでも「私たち」の太陽系の話であって、まだみつかっていない太陽系は他にも山ほどあるだろう。つまり、太陽と衛星が同じ大きさになる確率などやはり誰にも分からないのだ。

いずれ月は小さくなる

ちなみに、地球からみえる太陽や月のサイズは、それ自体も厳密には一定ではない。特に月については分かりやすいため、「あれっ、今夜の月は大きいな〜変だな〜おかしいな〜」と感じたことがある人も多いだろう。

そのため、あるタイミングでは月は地球から遠い軌道を周り、その際に日食が起こると、月の大きさが太陽の大きさをカバーできないことがある。すると太陽が月の周りをふちどるリングのようにみえることから、その現象は「金環日食」と呼ばれるのだ。

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さらに、年間数センチずつというわずかな距離ではあるが、月は地球から遠ざかっているといった事実もある。つまり、将来的に私たちはどこかのタイミングで皆既日食をみられなくなるということだ。月が太陽を完全にカバーできない大きさとなり、すべての日食は部分日食へと変わる。

 

ただの偶然なのかもしれないが、やはり対極の存在として語られる太陽と月が「ほぼ同じサイズ」という事実には、奇跡みを感じる。次に日食や月食を観察する機会があれば、そんな奇跡を思い出しながら宇宙の神秘を感じてみたい。

並べて見れると楽しい!太陽系惑星たちの傾きも速さもひと目でわかるgif動画

reference: earthsky / written by なかしー

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