外向的「すぎる」リーダーは危険かもしれない

society 2019/05/09
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Point

■リーダーの資質として「外向性」は重要だが、行き過ぎると部下から敬遠される

■それでも動機が「全体の利益」にある場合は良きリーダーとみなされる

■公式・非公式を問わず、どんな小さな組織の「リーダー」にもこの図式は当てはまる

何事も「ほどほど」がイチバン。

しばしばリーダーにとって必要な資質として挙げられる「外向性」だが、やはり行き過ぎはよくないようだ。新たな研究が、外向的過ぎるリーダーの危険性について指摘している。

Getting ahead, getting along, and getting prosocial: Examining extraversion facets, peer reactions, and leadership emergence.

https://psycnet.apa.org/record/2019-21479-001

外向的すぎるリーダーは「押し付け」も激しい?

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外向性には「自己主張の強さ」と「暖かさ」といった2つの側面がある。研究によれば、それらを程よく持ったリーダーほど部下に愛され、アドバイスを求められるのだとか。

しかしそれらを持ちすぎたリーダーとなると、話は別だ。オハイオ州立大学のJia (Jasmine) Hu氏は、「外向的過ぎるリーダーは押し付けがましかったり、やっかいな人格の持ち主である印象を与えることがあります。程よい自己主張と思いやりが最適だといえるでしょう」と語っている。

また研究では、それら2つが高いレベルであっても良い評価を受け取ることができるリーダーの特徴として、ある1つの要素が発見された。

それは「社会的なモチベーション」。つまり自己主張が強すぎたとしても、それが他者のため、チーム全体のための行為であると認識される限りは「良きリーダー」に変わりないということだ。

愛されるリーダーの傾向とは

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研究の対象となったのは、チームとしての役割を与えられたビジネスを学ぶ大学生と、中国の小売企業の従業員だ。どちらも自分たちでチームを編成しているため、リーダーとはいえど非公式なものである。

しかしHu氏は、この結果が組織の中でフォーマルに選考された「監督者」としてのリーダーにも当てはまると話している。また、たとえチームがフォーマルに選ばれたリーダーによって率いられていたとしても、チームが成功するためにはチーム内で選ばれた「非公式なリーダー」の存在が重要であることも指摘している。

公式リーダーと非公式リーダーのバランスを取るのは難しいかもしれないが、本来の「外向的」「内向的」な性格を変えるよりは易しく思える。

頼まれるまで同僚に手を貸すべきではない理由

reference: THE OHIO STATE UNIVERSITY / written by なかしー

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