日焼け止め化学成分の血液流入が基準値を超えていることが確認される

life 2019/05/14
Credit: visualhunt
Point
■日焼け止めの化学成分について、使用時の血中濃度を調べたところ、基準を遥かに超える量が見つかる
■高濃度の血中化学成分が健康に影響するかどうかは分かっていないが、日焼け止めが必要であることも事実
■ミネラルサンスクリーンは吸収されるような化学成分は含まれていないため安全であると考えられる

これから日焼けの季節なのに…。

日焼けは皮膚に多大なダメージを与える。最近では、「屋内でも日焼け止めを塗るように」と推奨されることもあるほどだ。

アメリカのFDAの調査によると、日焼け止めに含まれる化学成分が大量に血流に乗っていることがわかった。それも毒性の危険性があるほどの量だったという。

このFDAによる研究は「Journal of the American Medical Association」で発表されている。

Effect of Sunscreen Application Under Maximal Use Conditions on Plasma Concentration of Sunscreen Active Ingredients
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2733085

紫外線のダメージの方が日焼け止めの化学物質よりも有害

検査されたのは日焼け止めに含まれる4つの成分だ。それぞれスプレー、ローション、クリームについて日に4回4日間、推奨される量を塗るテストで調べられた。

24人の参加者はランダムに選ばれており、体表の4分の3に日焼け止めが塗られている。

そして一人あたり30回分の血液サンプルをとり調べた結果、血液中に認められた量は、FDAが定めた閾値をはるかに超え、桁違いだったのである。

この結果を聞くと、日焼け止めをやめたくなるかもしれない。しかし紫外線による皮膚の老化や日焼け、メラノーマのリスクのほうが明らかに有害だ。

今回の研究を嫌っても、日焼け止めは嫌わないで欲しい。

Credit:pixabay

日焼け止めの有効成分は細胞内に取り込まれやすい

日焼け止めに含まれる有効成分は、オキシベンゾン、アボベンゾン、オクトクリレンのような化合物で、いずれも環状構造を含み、それにより紫外線を吸収して熱へと変換することで皮膚を守っている。

環状構造は多くのホルモンに共通する特徴であると同時に、細胞内への取り込まれやすい性質ももっている。

動物実験からこ特にオキシベンゾンに、ヒトのホルモンパターンを変化させる疑いが持たれている。また、オキシベンゾンはヒトの母乳や羊水、尿や血液で検出されるとFDAは記している。

こういった事実からも、日焼け止めの安全性が完全には保証されていないことがわかる。

気になる人はミネラルサンスクリーンの使用を

しかし、今回の研究には限界がある。サンプル数は少なく、日焼け止めを塗布したのは実験室であり、実際に使用しているわけではない。血中の濃度が高かったことが実際に健康被害をもたらすかどうかも分かっていないのである。

紫外線が有害であることは間違いなく、日焼け止めが多くの命を救っているのは確かなため、いぜん日焼け止めの使用は推奨されているのだ。

FDAは日焼け止めの製造元に、製品の安全性を表示することを求め、2019年の11月をその締切としている。吸収のされやすさや、ガンへのリスク、母体や胎児への影響の評価も求めているのだ。

どうしても気になる方は、ミネラルサンスクリーンを使うといいだろう。酸化亜鉛や酸化チタンといった物質が成分となっており、日光を反射することで皮膚を守るものだ。これらには、今回血中で見つかった化学物質は含まれていない。

多くの人が日焼け止めクリームの塗る量を間違っている

reference: Medical X Press / written by SENPAI

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