AIがデスメタルを演奏し続ける謎のYoutubeチャンネルがある

artificial-intelligence 2019/05/12
Credit: pixabay

Point

■Youtubeライブに、四六時中デスメタルを奏で続ける「AIバンド」が存在している

■音大で出会った開発者2人は、ディープラーニングを用いてこのバンドを完成させた

■もともと「不完全」なデスメタルは、まだ今のところ「不完全」なAIと非常に相性がいい

四六時中ヘビメタを聴いていたい…

そんな筋金入りのメタルヘッズに朗報だ。『Dadabots』というバンドを知っているだろうか?このバンドはなんと、24時間365日、1秒たりとも休むことなくヘビメタサウンドを奏で続けるサイコーにファンキーな奴らなのだ。

「AI」が奏でるデスメタル

普通の人間にそんなことができるはずはない。そう、彼らは架空の「AIバンド」だ。しかし、たかがAIと思ってあなどっているそこのアナタは、とにかく1度そのサウンドを体感したほうがいい。

Dadabotsが奏でるヘビメタは、Youtubeライブでいつでも聴くことができる。

ミュージシャンであり、テクノロジーにも精通しているCJ・カール氏とザック・ズコウスキー氏は、バークリー音楽大学で出会い、ディープラーニングのソフトウェアを用いることでDadabotsを完成させた。

Dadabotsの基礎には回帰型ニューラルネットワークが用いられており、インプットされた大量のヘビメタ曲のデータからパターンを学び、最も「ヘビメタっぽい音楽」を作り上げることができるのだ。

AIとデスメタルは相性抜群

そのプロセスについて彼らは、2017年にアーカイヴ上で論文を発表している。

Generating Black Metal and Math Rock: Beyond Bach, Beethoven, and Beatles
http://dadabots.com/nips2017/generating-black-metal-and-math-rock.pdf

彼らはまず、数秒の短いヘビメタをAIに聴かせて学習させた。そしてAIは、音を学べば学ぶほどにディテールの効いたサンプルを作るようになり、ついにはリフや転調を覚えるに至った。

実際に聴いた人なら分かるはずだが、2人も初めそのデキの良さに驚きを隠せなかったそうだ。彼らは、デスメタルの「不完全さ」がこの結果を導いたと考えている。

Credit: pixabay

確かにデスメタルはハッキリ言って何と言っているのか、何語なのかも不明であるし、歌詞の意味もムチャクチャなことがある。ギターなどの演奏に関しても人間の限界を超えるようなサウンドが理想とされており、そういった意味でデスメタルとAIは相性がいいのだ。

Dadabotsは、サウスカロライナ州のどこかにあるLinuxサーバー上で今日も活動を続けている。実在しているデスメタル・バンドは、Dadabotsに人気・実力で凌駕されないためにも、これまで以上に気合いの入ったデスボイスで叫び続ける必要があるかもしれない。

 

reference: vice / written by なかしー

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