果汁100%ジュースもダメ? 甘味飲料の摂取が早死をもたらすという研究

life 2019/05/20
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Point

■果汁100%のジュースを含む甘味飲料の日常的な摂取が早死につながることが判明

■1日の摂取量がコップ1杯分増えるだけで、死亡リスクがさらに増加

■基本的には水か、砂糖やミルクなしのお茶やコーヒーを飲み、甘味飲料の摂取は1日にコップ半分以下に留めた方が良い

えっ、良かれと思って選んでいたのに…!

甘い飲み物が身体に毒だということは周知の事実だが、フルーツジュースも例外ではないことが最近の研究で明らかになった。より健康的な選択肢として果汁100%ジュースを飲んでいた人たちにとっては、がっかりな知らせだ。

この研究を行った米エモリー大学医学部のジーン・ウェルシュ氏らによると、フルーツジュースや炭酸飲料を含む甘味飲料を日常的に摂取することは、早死につながる可能性があるのだそう。論文は、オンライン雑誌「JAMA Network Open」に掲載されている。

Association of Sugary Beverage Consumption With Mortality Risk in US Adults
A Secondary Analysis of Data From the REGARDS Study
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2733424?resultClick=3

コップ1杯の油断が命取りに

ウェルシュ氏らは、2003年から2007年にかけて実施された脳卒中に関する大規模調査に参加した平均年齢64歳の男女13,440名のデータを収集。被験者のうち、71%は肥満または太り過ぎだった。

調査したのは、被験者が一日に摂取する甘味飲料の量だ。6年の調査期間の間に死亡した被験者は、1,168名にのぼった。

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分析の結果、果汁100%ジュースを含む甘味飲料をもっとも多く飲む被験者は、甘味飲料の摂取量がもっとも少ない被験者と比較して、調査期間中に死亡した人が多いことが判明した。

さらに、1日の摂取量が約355ミリリットル(およそコップ1杯分)増えるだけで、死亡リスクがさらに増加することも明らかになった。

「果汁100%=健康的」という思い込み

米国人の約半数は、1日に少なくともコップ1杯の甘味飲料を飲むという。炭酸飲料やジュース、エナジードリンクを飲みすぎると、体重増加や健康への悪影響に繋がることは、みんな知っている。だからこそ、これらに代わる健康的なチョイスとして、フルーツジュースを選ぶ人は多い。

ウェルシュ氏らによる調査は、砂糖でできた飲料が糖尿病や心疾患、肥満のリスク増大につながっていることを示した。だが、フルーツジュースとの関係は、はっきりとは明らかにはなっていないようだ。

繊維などを取り除いて果汁を絞ったフルーツジュースに対して、果物を丸ごとすりつぶして作ったホールジュースは、身体によい栄養素を幾分多く含んでるが、同時に糖分の割合も比較的高い。しかし、フルーツジュースが糖尿病や心疾患のリスク増大に関係しているのに対し、ホールジュースは関係していなかった。

フルーツジュースは、他の甘味飲料ほどの悪影響ないとはいえ、大人も子どもも摂取量を考え直した方がよさそうだ。ある専門家は、甘味飲料の摂取量を1日約118〜177ミリリットル(コップ約半分)以下に留めることを推奨している。…けっこう少ない。

またウェルシュ氏らは、スムージーについても言及。スムージーも、健康的な飲み物の1つとして世間には見られているが、栄養成分がものによって大幅に異なるだけでなく、健康への影響に関する調査が限られているようだ。それに、一般的にカロリーが高いことが多いので、日常的な飲料としては適さない。

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では野菜ジュースはどうかというと、フルーツジュースに比べてカロリーは低いものの、塩分が多い場合があるので注意が必要だ。

フルーツジュースもホールジュースもスムージーも野菜ジュースも、他の甘味飲料よりはマシというだけで、決してガブ飲みすべきものではないということだろう。

今のところ、理想的な飲み物として水の右に出るものはなさそうだ。もし水に飽きた場合は、甘い飲み物の代わりに、お茶やコーヒーを砂糖やミルクを加えずに飲むのが賢明かもしれない。

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reference: medicalxpress / written by まりえってぃ

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