
こんな植物を見たことがないだろうか。
「ああ、近所の空き地にいっぱい生えてるやつ」 そんなふうに思った人は多いだろう。
この植物は「セイタカアワダチソウ」といって、すっかり日本の風景に溶け込んいるが、実は北アメリカ原産の侵略的外来種だ。
ススキなどの日本の在来種は彼らに脅かされる存在だ。
空き地や河川敷などが、今までススキ野原だったのに、久しぶりに散歩に出たらセイタカアワダチソウばかりになっていた。そんな光景を見かけることも多いのではないだろうか。
なんで彼らはこんなにも強力に増える事ができるのか?
花粉症の原因とか侵略的外来種だとか、何かと悪いイメージで見られる彼らだが、実は知ると意外と可愛いやつ…いや、むしろドジっ子と思える意外な素顔がある。
そんな散歩していてよく見かけるけど、意外と知らない植物「セイタカアワダチソウ」について解説しよう。
花粉症の原因という濡れ衣の被害者

セイタカアワダチソウは、見た目がブタクサに似ているために、「すっごい花粉飛ばしそう」と思う人が多いようだ。
しかし彼らは花粉を飛ばさない。虫を媒介にして受粉を行う虫媒花と呼ばれる種類の植物だ。
風に乗せて花粉をばらまく奴らは風媒花という。セイタカアワダチソウはそんなバラマキ犯ではないのだ。
だから花粉症の人たちは、あらぬ誤解で彼らに敵意を向けないようにしてあげよう。