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若い頃の自分にどんなアドバイスする? 初の実態調査が行われる (2/2)

2021.01.28 Thursday

2019.06.23 Sunday

前ページ人生の普遍的テーマに関するアドバイスが大多数

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「なりたい」自己に近づくために…

被験者の多くは、自身が考えついた若い頃の自分へのアドバイスが、過去の決定的な出来事(いじめにあっていた時、恋人と別れた時、飲酒やドラッグの問題を抱えていた時)と深く結びついていると語った。また、彼らはそれらの出来事が生じたことを、これまでに幾度となく後悔してきたことを吐露している。

また、被験者の優に半数以上が、それらの出来事が起きて以降、若い頃の自分へ送るアドバイスの内容に従って生きてきたと回答した。

さらには、被験者の大半が、若い時にそのアドバイスに従っていれば、他者や社会が押し付ける「なるべき」自己ではなく、自分自身が目指す「なりたい」自己に近づけただろう、と考えていることも分かった。

加えて、「若い頃の自分へのアドバイスに、実際に従って人生を過ごしてきた」と回答した被験者が、そうでない被験者と比べて、「若い頃の自分が現在の自分の姿を目にしたら尊敬の念を抱くだろう」と答える割合が高いことも明らかになった。

Credit: pixabay

今回の調査は、手付かずのトピックについてのあくまでも予備調査に過ぎず、文化圏やデータの集め方が異なれば、違う結果が出る可能性もある。

とはいえ、この研究が、「年齢を重ねるにつれて、若い頃の自分へのアドバイスの数や種類が変化するか?」、「アドバイスに従うことは、感情や将来への希望にどう影響するか?」など、新たな疑問を次々と生むきっかけにもなることは間違いなさそうだ。

若気の至りを無かったことにすることは不可能だが、在りし日の自分へのアドバイスは、今の自分へ「贈る言葉」に他ならないのかもしれない。

reference: digest.bps / written by まりえってぃ

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