ネットのやりすぎで脳が変化? ネット民衝撃の研究

life 2019/06/13
Credit: depositphotos

Point

■ネットの使いすぎで脳の機能が変化

■ネットは注意力、記憶力、社会性といった脳の機能に影響

■若者と高齢者でインターネットの影響が違うことも

ネットを愛する皆さんにはこの上ない悲報だ。

インターネットを使いすぎると、脳が「オンライン脳」になってしまうという研究が発表された。

メンタルヘルスの専門家たちがこれまでの研究をまとめたところ、インターネットの使用は注意力、記憶力、社会性といった脳の機能にネガティブな影響を与えることがあるというのだ。

The “online brain”: how the Internet may be changing our cognition
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/wps.20617

注意力

注意力については、インターネットの影響ありとする論文も、なしとする論文もある。

「影響がある」とした論文によると、「動画を見ながらチャットする」というように複数の作業を同時に行う「マルチタスク」が注意力を下げるそうだ。

マルチタスクについては他にも悪影響を論じる研究が数多くあるので、なるべく避けたい行為だ。同時並行ではなく、順番に調べ物をしていけば影響を減じられるかもしれない。

記憶力

インターネットは記憶力にも影響する。

例えば言葉の意味を知りたいときなどは、印刷された辞書を使うよりインターネットのほうが早く調べられる。しかしインターネットで調べたことは記憶に残りにくい。簡単に手に入れたことは簡単に失うのだ。

これは普段ネットをよく使っている人々には「あるある」ネタだと思う。

社会性

社会性については、若者と高齢者で影響が異なる。
思春期での頻繁な使用は脳の発達に悪影響を及ぼすが、認知機能が低下している高齢者では、インターネット検索が認知機能に良い影響を与えるそうだ。

また若者はソーシャルメディアに対する感受性が高く、影響されやすい。SNSの「いいね」欲しさに過激な行動に走り、炎上してしまう若者などはその代表だろう。

一方で、孤立した高齢者はソーシャルメディアを使うことで社会とのつながりを持てるという側面がある。年齢を重ねるほど、インターネットを頻繁に使用する人のほうが幸せを感じているという調査もあるほどだ。

インターネット老人会」は今後さらに盛り上げていくべきなのかもしれない。

脳の一部が失われる?

オンラインゲームのやりすぎで脳の「眼窩前頭皮質」が減少するという論文も紹介されている。

眼窩前頭皮質とは意思を決定する前に使われる場所だ。またインターネットの使用頻度が高い子どもは、言語機能が低下するという論文もあった。

この研究を行った専門家たちは「インターネットの使用頻度が高い場合は注意するように」と述べている。子どもにはインターネットの影響を説明し、アプリを使ってスマートフォンの使用時間を制限するなどの対処が必要だろう。

インターネットが普及してから30年も経っていない。この新しい便利なツールを有効活用するためにもまだまだ研究が必要だ。使う人の意識を変え、自分にどういう影響があるか考えることも大事なことだろう。

デスクワーク民に朗報。仕事中のネットサーフィンは生産性を低下させないことがわかる

reference: medicalpress, sputniknews / written by かどや

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