地球ソックリな2つの惑星を太陽系外に発見! 「すでに誰かいるかも…」

space 2019/06/19
Credit: Instituto de Astrofísica de Canarias

Point

■太陽系にほど近い場所で、地球に似た特徴を持つ惑星が2つ発見される

■地球から12.5光年の距離にあるティーガーデン星の周囲を公転している

■惑星は共に水が液体状で存在可能な範囲を示す「生存可能領域」にあることが分かっている

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地球から12.5光年先に、太陽系に最も近い恒星の1つ「ティーガーデン星」がある。今回、この周囲を公転する2つの惑星が発見された。

さらにこの2つの惑星、なんとハビタブルなんだそうだ。

観測を行なったのは、独ゲッティンゲン大学とカナリア天体物理研究所の共同研究チーム。研究の詳細は、5月14日付けで「Astronomy & Astrophysics」に掲載されている。

The CARMENES search for exoplanets around M dwarfs. Two temperate Earth-mass planet candidates around Teegarden’s Star
https://www.aanda.org/component/article?access=doi&doi=10.1051/0004-6361/201935460

近いけど暗い「ティーガーデン星」

Credit:pixabay

ティーガーデン星はおひつじ座方向にある赤色矮星で、地球から12.5光年先という比較的ご近所さんだ。

非常に古い星としても知られ、少なく見積もっても誕生後80億年は経っているそうだ。太陽のおよそ2倍の年齢である。

ところが総重量は太陽の10分の1程度で、表面温度も2700度ほどしかない。

不気味なほど「暗くて静かな星」として知られ、赤色矮星に特徴的なフレア現象がほぼ観測されないという。そのため地球に近いにも関わらず、2003年になるまで発見されることはなかった。

惑星に水があるかも

研究チームによるティーガーデン星の観測は2016年から行われており、スペインのカラル・アルト天文台にある「CARMENES天体望遠鏡」が使用されている。開口部3.5mのCARMENESはきわめて高い解像度を誇る望遠鏡だ。

研究主任のMathias Zechmeister氏は「ティーガーデンの奇妙な速度変化を調べるため観測を行なっていた際に周囲を回る2つの星に気づいた」と話す。要するに、周囲を回る惑星の重力によってティーガーデンの公転スピードも変化していたのだ。

Credit: Instituto de Astrofísica de Canarias

2つの惑星(ティーガーデンbとティーガーデンc)を詳しく観測してみると、太陽系内にある惑星の特徴によく似ていることがわかった。

惑星や衛星がどれだけ地球に似ているのか、地球を1.00の基準として表す指標「地球類似性指標」によれば、ティーガーデンcは0.68、ティーガーデンbに至っては0.95という驚きの高評価だ。

星は2つとも岩石惑星で、サイズも地球の1.1倍とほぼ同じだ。惑星bは4.9日周期、惑星cは11.4日周期でティーガーデンの周囲を公転している。

さらに重要な点は、2つの惑星が共に「生存可能領域(inhabitable zone)」に位置していることだ。生存可能領域とは水が液体状で惑星内に存在できる範囲のことで、生命の存在を示す大きな手がかりとなる。

研究チームのIgnasi Ribas氏は「2つの惑星は生命が存在できる可能性を潜在的に秘めており、今後の観測で生存可能かどうかが明らかとなるでしょう。もしかしたらすでに誰かが住んでいるかもしれません」と話した。なんとも研究者の高揚が伝わってくる発言だ。

 

火星移住がキビしそうだったら、こちらを候補に入れても良さそうだ。人口が爆発的に増えても2つあるのでいけるかな…?

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reference: phys.orgnationalgeographic / written & text by くらのすけ

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