約35光年先に地球サイズの系外惑星が3つ発見される! 移住先なるか?

space 2019/07/01
Credit: NASA

Point

■NASAの新たな系外惑星探索衛星「TESS」が、地球に近いサイズの惑星を3つ発見した

■そのうち1つは地球よりも小さく、これまでTESSが発見した惑星としては最小のものとなる

■これらの惑星の軌道は恒星との距離が非常に近いため、受けるエネルギーが大きく居住には適していないとされた

地球ソックリな2つの惑星を太陽系外に発見! 「すでに誰かいるかも…」

火星以上地球未満。

NASAの新たな系外惑星探査衛星TESSが、火星と地球の中間サイズの小さな惑星を発見した。「L98-59b」と呼ばれるその惑星は、TESSがこれまでに発見した惑星の中で最小のものとなる。

この発見は今年6月27日付で「The Astronomical Journal」に発表された。

The L 98-59 System: Three Transiting, Terrestrial-size Planets Orbiting a Nearby M Dwarf

https://iopscience.iop.org/article/10.3847/1538-3881/ab2459

3つとも地球に近いサイズ

太陽系からおよそ35光年離れた場所に、南天の星座の1つであるとびうお座がある。そこに存在する恒星系が「L98-59」だ。

今回発見された惑星はその近くで見つかったため、「L98-59b」と名付けられた。

今回の惑星を発見したのは、引退したケプラー宇宙望遠鏡に代わって新たに仕事を開始したトランジット系外惑星探索衛星TESSだ。L98-59bはTESSがこれまでに発見した惑星としては最小となる。

ちなみに惑星の最小記録は、月とほぼ同じ大きさの「Kepler-37b」と呼ばれる小さな岩だ。なので、今回の惑星が最少というわけではない。

Credit: wikipedia / Kepler-37b

TESSが発見したのは、同じ恒星系の中でL98-59bを含む3つの惑星。他の2つは地球の幅の1.4倍と1.6倍のもので、こちらは地球よりも大きなサイズのようだ。

後の2つは地球より大きいとはいえ、3つの惑星は「地球に近いサイズ」の比較的小さな珍しい惑星として系外惑星のカタログに加えられた。

これまで発見された系外惑星は、地球よりもかなり大きいサイズのものがほとんどなのだ。

暑すぎるため移住は不可能

これらの惑星はとても小さい。特に、光り輝く恒星の近くに位置しているときには暗すぎるため、直接観測するのは困難だ。そのためTESSは、惑星が恒星と望遠鏡の間を通過するときの影を捉えることで観測した。

3つの惑星は、太陽と比べて非常に小さな恒星の周りを軌道に持っているが、その距離はかなり近い。

そのため、最も短い軌道周期を持つL98-59bは、2日と6時間をかけて恒星の周りを1周するが、そこで受けるエネルギーは、地球が太陽から与えられるものの22倍とされている。

つまり今回発見されたL98-59bたちはものすごく暑いので、残念ながら居住には適していないみたいだ。

Credit: pixabay

しかし、研究者らはこの恒星系に興味津々とのこと。これら惑星は、TESSがふつうでは考えられない量のデータを集められるほどの輝きを放つ恒星の周りを軌道に持っているためだ。

さらなる調査によっては、この恒星系の中に人間の居住が可能な惑星が見つかるかもしれない。そうなれば、ここが私たちの「引っ越し候補地」として急浮上してくる可能性だってあるのだ。

期待していいんですかね…?

銀河から投げ飛ばされ「ホームレス」となった連星を発見

reference: livescience / written by なかしー

SHARE

TAG

spaceの関連記事

RELATED ARTICLE