交尾でオスとメスが融合する!? 謎すぎるチョウチンアンコウの生態

fun 2018/03/23
Credit: Science Magazine

「生きた」チョウチンアンコウが撮影される

チョウチンアンコウ。そのあんぐり開いた口と餌を誘うための「ちょうちん」は、深海において異彩を放っています。しかし科学者たちはこれまで、彼らの生きた姿を見たことはほとんどありません。しかし最近、深海探検家のJakobsen夫婦が、ポルトガルのアゾレス諸島でその姿を激撮。それは科学者らが「開いた口がふさがらない」ほど、珍しい動画でした。

ビデオの中で悠々と泳いでいるのはこぶし大のメスのチョウチンアンコウ。そしてよく見ると、とても小さなオスが下にくっついているのがわかります。まずオス4cm、メス40cm程度という、あまりのサイズの違いに驚きますが、彼らの驚くべき生態は、そこにとどまりません。

 

驚きの生殖方法

オスはメスを見つけると、まず噛みつきます。その後、徐々に体がメスと融合していき、なんと生きていくために必要な栄養をメスから取り入れるようになるのです。そして最終的に、精巣だけがメスの体の中に残り、オスはこのプロセスを経て「永久の精子供給者」となります。そして、メスにとって最も都合のいい時に精子が放出される仕組みになっています。さらに、体のサイズの違いからも想像できますが、メスは一匹だけでなく、複数のオスを体内に取り込むことができます。

科学者たちはこれまで、メスのチョウチンアンコウの死骸の外側にオスが取り込まれているのをみて、この奇妙な生殖方法を確認してきましたが、実際にオスがメスに噛み付いている姿を確認できるのはこのビデオが初めてです。

Credit: Science Magazine / 噛み付くオス。かわいい…

「チョウチンアンコウの特殊な生態には、まだまだ解明されていないことがたくさんあります。彼らの住む深海について調査するのは非常に困難だからです。しかし今回こういったビデオが撮影されたように、深海調査の技術がさらに進歩すれば、より多くの深海の謎が溶けることでしょう」と科学者ピーター・バルチュ氏は語っています。

 

私たちの想像の斜め上を行くチョウチンアンコウの生殖方法。究極の愛の形とでもいうべきか…。深海ではまだまだ私たちが想像もできないような出来事が起きているようです。

 

via: science / translated & text by Nazology staff

 

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