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なぜワケも無く悲しくなることがあるの? 実は悲しみには中毒性が…

psychology 2019/09/10
Credit: depositphotos

特に理由は無いのに、無性に悲しくなることがありませんか?

悲しみという感情には中毒性があります。悲しみに襲われた時に私たちが何の対処もしないのは、「自分はこの状況に値する」と考え、自分の力ではどうすることもできない物事について頭を巡らせることに没頭しているからです。

だからこそ、私たちは自らをその中毒から救い出す必要があります。まずは悲しみの正体から紐解いていきましょう。

理由のない悲しみの背後には、やっぱり理由が隠れている?

私たちは、知らず知らずのうちに過去に起きた「無数の経験」という重荷を無意識に背負っています。そして、それらの多くが、ある時突然悲しみを引き起こす場合があるようです。

脳には大量の情報や記憶が保管されているため、何らかの聴覚的または視覚的な刺激が、いつ「神経の懐古」を誘発するかはわかりません。誘発が起きる瞬間、私たちは自分の身体がどの記憶を思い出そうとしているかには気づけませんが、それでも打ち寄せる悲しみの重さだけは感じ取ることができるのです。

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深い悲しみの力は強力なので、あなたが現在取り組んでいる活動から、いとも簡単に気をそらすことができます。また悲しみは、考え過ぎや怠惰を招き、時には心身の衰弱をもたらすことも…。悲しみを生んだ犯人が分からないことには、あなたの心を疲労困憊させるだけです。

悲しみを誘発する経験にはどんなタイプがある?

人はよく、自分が感じている悲しみを他者と結びつけ、他者のうちに自らの幸せを見出そうとします。他者への過度な依存は、その人にも彼自身の人生があることを忘れさせます。この依存こそが、失望や苦痛の典型的な要因です。

築くには長い年月を要するのに、一瞬にして崩れ去ってしまうこともあるのが「信頼」というもの。近しい人や恋人に裏切られた後は、他の誰かを信頼することがそれまでより難しくなります。これは、他者を信じることができなくなる「人間不信」に陥ってしまうからです。

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人間不信は、決して自分だけで処理できる些細な問題ではありません。他者への信頼の均衡を保ち、誰を信用すべきかを判断することが求められるようになるからです。

この時、あなたは強い後悔の念にも苛まれるかもしれません。相手を信頼したことを後悔し、「初めから彼らの意図が分かっていたらどんなに良かっただろう」と考えてしまうのです。後悔は、私たちが過去に取った行動だけでなく、他者が自分に与えた傷にも、常に付いて回ります。

後悔が悪化すると、「自分はこの悲しみを受け取って当然なのだ」という心境に至る場合も…。そしてそこには、孤独・疎外・孤立が待ち構えています。

この段階まで進むと、あなたは人を避け、SNSを放棄し、何日間も自宅に引きこもりたいと考えるかもしれません。誰かと一緒にいても、あなたは常に孤独を感じ、自己完結的思考に陥り、深い人間関係を避けるようになるでしょう。「自分を大切にしてくれる人、必要としてくれる人なんて誰もいない。もしいたとしても、きっといつかは自分の元を離れてしまうだろう」とさえ考えるかもしれません。

もしあなたが繊細で、色々なことをひどく気にする性格だとしたら、あなたは他者の発言や、誰かがあなたに関して思ったり言ったりすることをいつも心配し、深く考え過ぎてしまうでしょう。

「全員が自分よりも大切な人を持っているから、自分のことなんて必要としていない」と思いますか?その思考にまんまと引っ掛かってはいけません!

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また、もしあなたが他者に感情移入しやすい性格の持ち主だとしたら、人の立場に立って物事を考えることによって、あなたの悲しみはますます強まるでしょう。自分が感じている痛みについて考えれば、他者がどんな気持ちでいるかが理解できるからです。

他者を助けることにエネルギーを注ぐ間、あなたは感情を隠して、自分の心の健康を考慮することを止めてしまいます。あなたは悲しみのすべてを自分の内に留め、他の誰とも共有しようとしません。なぜなら、あなたの脳が「自分の問題で他者を煩わせたり、心配させたりしてはいけない」と語りかけるからです。

こうした悲しみが生まれるその他の要因としては、子ども時代のトラウマ体験があります。また、虐待や親しい人物の死といった思いがけない過去の出来事が、その後も尾を引いて悲しみをもたらしつづけることもあるでしょう。

長年あなたの心の奥底に身を隠していた深い悲しみは、ある日ひょっこり姿を現します。また、ある出来事について心の中で長い間後悔している時も、悲しみは姿を現します。自分が何かひどいことをしてしまって、その取り返しをつけることができないと分かっている時も、自分自身に対する怒りを生むある種の悲しみが現れるのです。

また、悲しみの現れ方は、その人のものの受け止め方によっても異なります。恋人との離別が、ある人には自分の命を絶ち切りたいほどのダメージを与えますが、ある人には次へ進む強さを与えるように。ものの受け止め方とは、「ある状況にどの程度自分への影響を与えることを許すか?」を指します。

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親・同僚・その他の共同体といった社会的因子は、あなたにさまざまな制限を課します。自分以外の力にコントロールされているという感覚は、悲しみを引き起こし、心の健康に悪影響をもたらします。

また、あなたが自ら進んでそばにいる人が悲しみの要因になる場合も…。特に、意地悪な人や悲観的な人は、そのネガティブさを周囲へ広めてしまうため、近づかない方が得策です。

性別や年齢は悲しみにどう影響する?

悲しみは、ホルモンの変化によっても引き起こされます。特に女性は、生理周期による身体の変化や更年期にともなって、気分が大きく左右します。深刻化すると、月経前症候群に発展することも。

一方で、男性の多くは、「男らしさ」を体現しなければならないと信じており、人前で泣くことを良しとしません。このため、感情を覆い隠し、自分の心の中だけに留めることがあります。これが、後々になって出現することで、悲しみの感情が噴き出します。

また、ドーパミンやセロトニンの欠乏も、悲しみを引き起こすと言われています。

さらに、年齢も悲しみの背景にある要因の1つです。たとえば、うつは思春期や老齢期によく観察されます。高齢者はしばしば幼児と同程度の手厚いサポート・ケア・仲間を必要としますが、これらが欠けている時に悲しみに陥ることがあるのです。

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加えて、薬やアルコール、鎮静剤の摂取が、悲しい気分に結びつくこともあります。

最後に…

悲しみの背後にあるさまざまな要因を理解したところで、私たちは「一見すると理由が無さそうな悲しみにも、実はそれを引き起こす記憶や経験が存在する」という結論に到達することができます。

この問題に対処するには、専門家へ相談したり、張り詰めた感情を解いて心の奥底に溜まった気持ちを開放する「浄化」を行うことが効果的でしょう。

抱えている不安や考え過ぎる性格に、あなた自身をコントロールされてはいけません。過去のことを深く考え過ぎていることに気づいた時は、そのことから注意を逸らし、忘れるようにしましょう。それはあくまでも過去の出来事で、変えることはできないのです。

あなたが変えることができるのは未来だけ。そして、それはあなた自身がどう自分の人生を導くかに掛かっています。できるだけ前向きでいるように努めましょう。また、あなたの心の健康に良い影響を与えてくれる人たちの側に身を置きましょう。

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幸せへの第一歩は、ありのままの姿の自分を知り、受け入れることです。人生は試練であり、挑戦です。何かを失ったり、誰かに拒絶されたりすることは、誰の身にも必ず起こることであって、完璧にスムーズな人生を約束された人なんてこの世に存在しません。

『人生は、たった1つの出来事や、たった1人の人物のために止まることはない。人生は、常に進んで行くものである』

この言葉をいつも胸に刻みましょう。

科学的に証明された「性的魅力」の源

reference: scienceabc / written by まりえってぃ

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