日本の“ORIGAMI”が宇宙進出! NASAが折り紙の発想で地球外生命体を探す

technology 2018/03/26

折り紙は日本を飛び出し、世界の様々な分野に影響を与えています。それは、宇宙探索も例外ではありません。アメリカ航空宇宙局NASAの宇宙船設計には、実は折り紙が欠かせないものとなっているんです。

折り紙は日本伝統の遊びであり、芸術作品として用いられてきましたが、最近では異なる場面で使われてもいます。例えば、車のエアバッグや医療器具のステント、そして宇宙探索です。

多くの宇宙計画では折り紙の法則を利用しています。すでに、国際宇宙ステーションや火星探査機フェニックスでは、太陽光パネルを折りたたむときに活躍しています。

NASAの技術者であるマナン・アーヤは、「大きなロケットでも機体の直径は5メートルしかありません。なので、私たちは大きな構造物を折りたたんで収納し、打ち上げの後にそれを展開する方法を考えなければならないのです」と述べています。

開発途中のスターシェイド。折り紙のように折りたためる

折り紙を用いたプロジェクトの中で、NASAのジェット推進研究所で開発途中のスターシェイドと呼ばれる遮光板があります。太陽系の外にある惑星の中で、地球と似た惑星を探す過程で用いられます。

 

地球と同じ惑星を探すとき、ある問題が生じます。地球に似た惑星は、太陽と同じように光り輝く恒星の周りを回っています。そのため、観測の際に恒星の光が写りこむことで惑星の詳細を見ることができません

この問題を解決するのが、スターシェイドです。差し込んでくる光をスターシェイドで遮ることで、観測技術を高めます。これは車の運転中、日差しが強いときに使うサンバイザーと同じようなものです。

ただ、このスターシェイドにはかなりの大きさが必要で、半径約19メートルの円くらいで、ちょうど野球の内野と同じくらいのサイズになります。ですので、それを宇宙船に入れるための上手く収納する方法を考えなければなりません。

そこで使われるのが「折り紙」です。折り紙では、数学的に折り方を決めることができます。折り紙にかかれば、特殊な折り方でカーブも作ることができるんです。

優れモノですが、設計は簡単そうに見えても、実際に造る場合にはそうはいきません。スターシェイドは、広げる際にミリメートル単位の正確さが必要になります。

スターシェイドは宇宙空間で小さく収納された状態から展開され、観察する星と宇宙望遠鏡の間に位置するように動きます。これが光を遮ることによって、惑星の細かな部分を観察でき、地球外生命体の調査も行えるのです。科学者は、今後も宇宙の構造物をより効率的に収納するために、折り紙技術を用いるでしょう。

折り紙が用いられている宇宙船は、太陽などの光を利用して宇宙船の推力にする太陽帆や宇宙望遠鏡のガイア、2019年に打つ上げ予定のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡があります。

折り紙は宇宙探索分野だけでなく医療や工業分野など、八面六臂の大活躍。これからも折り紙の活躍に、目が離せませんね。

 

via:YouTube/ translated & text by Nazology staff

 

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