水が意思を持って動く!? CG無しで水滴が自由自在な映像

science_technology 2018/03/26

水が意思を持って動き回るなんて、まるで神話の世界です。

大手スポーツ飲料の「Gatorade」は、2017年、水を使ったプロモーション映像を公開しました。

え、これCGじゃないの…?

実はこれ、人の形になるよう水滴を垂らしてコマ撮りをしていくという、かなり地道な作業によって作られた映像作品なんです。いわゆるストップモーション動画ですね。

たとえば、以下のような水滴で像を作り出す作品を見たことないでしょうか?

こういった水滴の像のほとんどは平面作品ですが、今回の作品は立体的につくられています。この立体的な像を実現しているのは、2048個ものスイッチです。

このスイッチは、頭上にあるペットボトルから約2ミリ秒間隔で水滴を垂らします。そのスイッチを平面的に配置して、水滴を落とす時間をコンピュータで調整することで、立体的な像を作りだしているのです。ちなみに、この装置に使われる水は約512リットルにものぼるとか。

しかしスイッチで等間隔の時間で水滴を垂らすだけでは、綺麗な像を作り上げることはできません。先に垂らした水滴は重力による加速度を受けて加速するため、等間隔で垂らすと像が引き伸ばされた状態になります。よって、できる限り連続して水滴を落とさなければなりません。そして綺麗な形になるようにカメラで撮影しながら、細かい調整を行ったそうです。

そうして人の形になった水滴をカメラで撮影し、アニメのように画像をつなぎ合わせることで、水滴が動いているかのような動画が完成します。

この装置には、総パーツ数2万個以上、5000以上もの工程をかけ、2ヶ月強で完成させたそうです。映像のクオリティの高さに驚きますね。

今回の技術の他にも、最近は「音波を用いて水滴を浮かせる」といった空中浮遊の技術も進んでいます。

 

将来はモーセの奇跡のように、海を割るのも夢じゃない?
…それはさすがに無理か。

 

via:Co.Design,Unite9/ translated & text by Nazology staff

 

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