体長1Mのモンスター級「オウム」が古代に存在 共食いも?

animals_plants 2019/08/08
Credit: Brian Choo, Flinders University

Point

■ニュージーランドで高さ1m、重さ7kgに及ぶ、巨大オウムの存在が明らかにされる

■生息年代は1900万年前で、その大きさから飛翔能力がなく、肉食であったと予想されている

■これまで世界最大とされてきた「フクロウオウム」と比較すると、サイズ・質量ともに倍以上に及ぶ

オーストラリア・フリンダース大学の研究により、モンスター級のオウムが過去に存在していたことが明らかにされました。

ニュージーランドで発見された化石のサイズから高さ1m、重さ7kgに及ぶと推定され、これまで世界最大とされていた「フクロウオウム」の倍以上です。

この鳥は1900万年前に島を徘徊していたと考えられ、その大きさから専門家たちは「飛翔能力がなく、肉食だったのでは」と話します。

研究の詳細は、8月7日付けで「Biology Letters」に掲載されました。

Evidence for a giant parrot from the Early Miocene of New Zealand
https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rsbl.2019.0467

人間の子供と同じくらいのサイズ!

化石が発見されたのは、ニュージーランドのオタゴ地方にあるセント・バサンズという場所。巨大オウムが生きていた頃は湖水地となっており、先史時代のワニや魚、鳥の群が多く生息していたとされます。

ジャイアントモア / Credit: wikipedia

研究チームのトレヴァー・ワーシー准教授は「かつてニュージーランドではジャイアント・モアと呼ばれる巨鳥が地上を支配し、巨大なワシが空を占領していました。しかし巨大オウムの存在は、今まで全く知られていなかったのです」と話します。

実は化石自体の発見は2008年に遡りますが、あまりの大きさから研究者たちは「よく発見されるワシの骨だ」と考えて放置されていたのです。

Credit:royalsocietypublishing

しかし10年の時を経て、ワーシー氏の研究室に所属する大学院生のエレン・マザー氏が詳しく分析してみたところ、ワシではなくオウムの骨格であることが判明したのです。

新種のオウムは、ギリシア神話の英雄の名前から「ヘラクレス・イネクペクタトゥス(Heracles inexpectatus)」と名付けられました。

ワーシー氏はヘラクレスについて「好きなものをなんでも割って開けることのできる巨大なくちばしを持っていただろうし、食習慣も現代のオウムとは違って、仲間のオウムを共食いするような肉食であった可能性が高い」と推測します。

サイズ比シルエット/Credit:theconversation

また発見場所となったセント・バサンズは、新種がよく見つかる化石のホットスポットとなっており、ワーシー氏も「この場所で発掘作業を始めて20年になりますが、毎年のように新種の鳥や動物が見つかっている」と言います。

人間の言葉をオウム返しするオウムは可愛いですが、ここまで大きいとかなりホラー案件ですね。

ネットで人気の「踊るオウム」が研究対象に→自分でダンスを振り付けられると判明

reference: zmesciencetheconversation / written by くらのすけ

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