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人類学者に広まる伝説の「うんちナイフ」の切れ味、ついに実験する猛者が登場

2021.01.27 Wednesday

2019.09.18 Wednesday

Credit:livescience

Point

■人類学者の間に広まる「イヌイットのうんちナイフ伝説」がついに実験される

■この伝説は、イヌイットの男性が自分の便を凍らせてナイフを作り、犬をさばいたことに由来する

■研究チームはイヌイットの便に近づけるため、食生活を変更

ナマコの口の中が異世界レベルの禍々しさだった

1988年、人類学者のウェイド・デイビス氏が著書の中で報告した「イヌイットのうんちナイフ伝説」。

冗談のような名前ですが、「それを知らぬ人類学者はいない」と言われるほど有名な逸話です。

しかし「うんちでできたナイフ」という検証の難しさからか精神的な距離感からか、これまで実際に調査されることはありませんでした。

今回その禁断の扉を開いたのが、ケント州立大学の研究チーム。果たしてその切れ味はいかほどだったのでしょうか。

実験の詳細は、「Journal of Archaeological Science: Reports」に掲載されています。

Experimental replication shows knives manufactured from frozen human feces do not work
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2352409X19305371?via=ihub#bb0020

「うんちナイフ伝説」に憧れて

あるイヌイットの男性が、雪嵐の中に一人取り残され、道具も食料もない極限状態に陥りました。そこで彼は、なんと排泄した自らの便を凍らせて鋭く尖らせ、ナイフを作ったのです。

彼はその「うんちナイフ」を使って犬をさばき、難を逃れたといいます。

この話は、たちまち人類学者の間に広まったのですが、これまで実際に硬度や切材が調べられることはありませんでした。

実験を主導したのは、同大学の人類学助教授を務めるメティン・エレン氏。彼は高校生のときに、イヌイットのうんちナイフ伝説を知り、しかもそれがきっかけで人類学者を志したとのこと。

エレン氏は同僚のミシェル・ベバー氏の協力を得て、あくまでも科学の名のもとに、冷凍うんちナイフの作成を実行に移しました。

以下は、大真面目な科学探求の一幕です。

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