新種のハチが発見されるも、すでに絶滅のピンチ

animals_plants 2019/09/30
Homalictus terminalis/Credit: James Dorey / Flinders University

Point

■フィジーで、新種のハチが9種類発見されるも、すでに絶滅の危機にある

■気候変動や人為的な環境変化によるストレスが、ハチ減少の大きな原因となっている

■フィジーにいるハチの大部分は、比較的気温の低い高地や高山にしか住み着かない

オーストラリア・フリンダース大学の研究により、フィジーにて新種のハチが9種発見されました。

しかし研究主任のジェームズ・ドリー氏によると、ハチたちはすでに絶滅の危機に瀕しているといいます。

気候変動や有害植物、人為的な生息環境の変化によるストレスが大きな原因となっているようです。

研究の詳細は、「journal Zootaxa」に掲載されました。

Review of the bee genus Homalictus Cockerell (Hymenoptera: Halictidae) from Fiji with description of nine new species
https://mapress.com/j/zt/article/view/zootaxa.4674.1.1

比較的涼しい高山にしか住まないハチたち

発見された新種はすべて「Homalictus」と呼ばれるミツバチの亜属に含まれています。生息範囲はスリランカから東南アジア、オーストラリア、サモア、マリアナ諸島と広範囲に渡ります。

新種はすべてフィジーに土着のハチであることが分かっていますが、深刻化する温暖化が彼らの生活を脅かしている状況です。

フィジーにいるハチの大部分は、海面800m以上の高さにある高地にしか生息していません。これは、ハチたちが少しでも温度の低い高地や高山に居を移すことで、命を繋いでいる証拠であり、同時に彼らが温暖化に対して脆弱であることを物語っているのです。

発見された内の1種は、絶滅の危機にあることを強調するために「Homalictus terminalis(=末期のHomalictus)」と命名されています。一番上の画像がそれです。

Homalictus terminalisも、ナディという町の近くにあるバチラム山の頂上付近にしか生息していません。

新種の一種「Homalictus groomi」/Credit:James Dorey / Flinders University

ドリー氏は「温暖化によって、ハチたちの生息場所が徐々に山の上へと追いやられており、このまま気候変動が続くと、山の頂上にも住むことができなくなるかもしれない」と指摘しています。

かの有名な天才物理学者アインシュタインも「地球上からハチが消えたら、人類は4年しか生きられない」という言葉を残しています。

日常の中で、ハチを意識することは少ないと思いますが、彼らの絶滅は人類存続の問題に大きく関わっています。ハチは、受粉媒介者として植物の生態系を維持する重要な役割を担っており、植物の減少は地球の滅亡にも繋がるのです。

花はハチの音が聞こえると、一時的に「蜜を甘くしよう」とがんばることが判明

reference: zmesciencescitechdaily / written by くらのすけ

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