人体に「新たな組織」が発見される

animals_plants 2018/03/28

私たちの体には、まだまだ知らないことが多いようです。

アメリカの研究チームが、人間の体の中に新たな組織を発見しました。そしてそれは、私たちの体内で最も大きな組織であるかもしれません。

Structure and Distribution of an Unrecognized Interstitium in Human Tissues
https://www.nature.com/articles/s41598-018-23062-6

これまで「結合組織」として体中を巡っていると思われていたものが、「ショック吸収材」として働く、液体で満たされた小胞のネットワークであることが判明したのです。

これまでその組織は、密集したコラーゲンの「壁」であると考えられてきました。しかし、今回の発見により、それが「壁」というよりも、オープンで液体で満ちた「幹線道路」であることがわかったのです。

これにより、私たちの体に対する常識が覆されるだけでなく、がんが転移していく仕組みについて知る手助けになるものになるかもしれないと研究者たちは語っています。そして、新たながん発見の仕組みやがん治療に大きなヒントを与えるかもしれないともされています。

‘interstitium’ と名付けられたその連結組織は、肌の層の最も上にあり、「動く流体の幹線道路」のように働きます。そしてそれは、消化管や肺、排出器官と繋がっており、静脈や動脈、筋膜を囲うように存在します。また、‘interstitium’ は強い結合組織タンパク質(コラーゲン)と柔軟な結合組織タンパク質(エラスチン)の両方でできています。

さらに、この組織はリンパにも注がれており、炎症を起こす免疫細胞に機能するためのリンパの源であるともいわれています。そして、体じゅうに広がるその組織は、体組織を衝撃から守るための「ショック吸収材」として働くこともわかりました。

「この発見は、医療の根本を覆す可能性を秘めています。将来 ‘interstitium’ のサンプルを採ることが、診察に不可欠なものになるかもしれないのです」と、シース医師は述べています。

 

via: cnndailymail , scientificamerican / translated & text by Nazology staff

 

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