液体の中でもプリントできる3Dプリンタが開発される

technology 2018/03/28

何かと注目を浴びる3Dプリンタ。ついに液体の中でも3Dプリントができる技術を、ローレンス・バークレー国立研究所が開発しました。

このプリントは、シリコンオイルの中に、直径10マイクロから1ミリメートルまでの糸状の液体を注入しています。この液体によって、数メートルの長さでらせん状や枝状など様々な構造物を作成できるのです。また、プリントした構造物を繰り返し変形することもできます

科学者たちはこの液体3Dプリント技術を、柔軟性のある端末の開発のために利用できると予想しています。また、液体を調整して、分子を分離したり、ナノサイズの物質を反応途中の混合物に移送することも可能とのこと。

特に注目されるのは、水を特別なナノ粒子由来の界面活性剤で包み、その場で固定する方法です。界面活性剤は石鹸などの主成分で、糸状に描いた水が水滴になるのを防ぎます。研究者たちは、この界面活性剤をナノ粒子スーパーソープと名付けました。

油の中に液体を注入すると、油の中の多くの配位子が液体中の粒子とくっついて、スーパーソープの層を形づくります。このスーパーソープが液体中で動かなくなると、ガラス質に変化。そして油と水の境目で安定することで、液体が形を保ったまま固定されるのです。

研究者のトム・ラッセルは、「この安定性により、水をチューブのように引き伸ばすことができ、さらにそのまま固定することができます。つまり、水で楕円を描くことができ、その形のままを保つことができるのです。また、形は数ヶ月間維持します」と説明しています。

また、液体の3Dプリンタは、通常の3Dプリンタを改造して作られています。3Dプリンタのプラスチックを出力する部分を注入の際に圧力をかけるために用いるシリングポンプと注射針に替えて利用しています。

 

テクノロジーだけでなく、新しい芸術表現なども生まれるかもしれませんね。

 

via:Phys.org/ translated & text by Nazology staff

 

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