正体不明の火の玉がチリで落下「隕石でもデブリでもない」

geoscience 2019/10/04
Credit:cnet

Point

■チリ上空から正体不明の燃焼物が落下し、7ヶ所でボヤを起こす事件が発生

■落下場所を調査した結果、燃焼物は隕石ではないことが証明されている

■もう1つの可能性である「デブリ(宇宙ゴミ)」は通常、大気圏に突入した際に完全に燃え尽きる

宇宙には予想外の「匂い」が漂っている

時々空を流れる、謎の巨大な光。ネット上でも時々「未確認現象か」と話題になりますが、その正体は大体、流星である「火球」です。この火球が地上に落ちると隕石と呼ばれます。

先月25日、チリ上空から謎の火の玉が落下したと海外メディア「CNET」などが報じました。隕石と思いきや、その火の玉の正体はいまだに不明です。これには、チリの天文学者や地質学者たちも首を傾げています。

燃焼物は、チリ南部・チロエ島の7ヶ所に落下したことが確認されており、各地で小さな火災を起こしたとのこと。

落下物や火災による負傷者は今のところ報告されていません。

隕石でもデブリでもないなら…?

チリの天文学・地質学者であるJose Maza氏は、謎の燃焼物について「隕石かデブリ(宇宙ゴミ)ではないか」と地元取材に対して答えています。

ところが、同国の国際地質学・採掘機関(National Geology and Mining Service)は、火災が起きた7ヶ所を調査した結果、隕石の可能性を完全に否定しました。

というのも、燃焼物が落下した現地には、隕石の崩壊した痕跡がまったく見られなかったようなのです。

火の玉落下場所の調査の様子 / Credit:cnet

謎の落下物が隕石でないとすると、今度は地球の大気圏突入を生き延びて落ちて来たデブリである可能性が浮上します。

しかし、一般的に宇宙ゴミとなる人工衛星や宇宙船の破片は、大気圏を通る際に完全に燃え尽きるか、落ちたとしても海上がほとんどです。デブリが地上に落下してボヤ騒ぎを起こすという事例は、これまでもほぼ確認されていません。

現在、同国の専門家たちが緊急に物体の正体解明に取り組んでいますが、結果が出るまでは数週間ほどかかるようです。

隕石でもデブリでもないとすれば、その正体は一体何なのでしょう。

大気圏に耐えられる地球外生命体か、サイヤ人が乗り込む宇宙船ポッド的な物か…妄想は膨らむばかりです。

3,700年前に隕石が中東の一部を壊滅させた可能性があると判明

reference: futurismcnet / written by くらのすけ

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