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自律的に空中を飛び回って合体するキューブ型ロボットが開発される

2021.01.27 Wednesday

2019.11.01 Friday

Point

■アメリカ・MITが、外部アームを使わず、移動・回転・ジャンプできるキューブ型ロボットを開発

■搭載されたバーコードシステムで、キューブ同士が認識し合い、組み合わさって列や塔を構築することが可能

■設計上、キューブは100万個まで拡張でき、巨大な梯子を作って人命救助に活用するといった用途が考えられている

MIT(マサチューセッツ工科大学)コンピュータ科学・人工知能研究所は、先月30日、自律的に動くキューブ型ロボット「M-Blocks 2.0」を発表しました。

各キューブは、自律的にジャンプやスピンが可能で、複数のキューブが寄り集まって、壁や塔を築くこともできます。

同研究所のダニエラ・ルス所長によると、M-Blocksは3つのM、「モーション・マグネット・マジック」を表しているとのこと。

「モーションは、跳躍や回転などの運動機能を、マグネットは、磁石による集合・合体機能を、そしてマジックは、外部の推進パーツなしに移動できる機能を示す」と説明します。

設計上、キューブは100万個まで集合可能であり、多方面での応用が期待されています。

ジャンプもスピンも安定感バツグン

キューブは、一面につき縦横4方向への移動が可能です。

外部に余計なアームやタイヤがないので、複雑な移動の動きが必要ありません。物に絡まって破損する心配もなく、シンプルかつ頑丈な造りとなっています。

しかし見た目のシンプルさとは違って、中身はかなり複雑です。

中には、2万rpm(=1分間で2万回転)で動く「フライホイール」が内臓されており、キューブの動きを平均化して、安定させています。

また、キューブの各辺と面に搭載された「永久磁石」により、お互いの接続や積み上がったタワーの上り下りが実現しています。

次ページキューブ同士で認識可能

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