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「タイムトラベル」が人類に不可欠な理由とは (3/4)

2021.01.27 Wednesday

2019.11.05 Tuesday

前ページ一番最初のタイムトラベル物語とは

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巻き込まれ型のタイムトラベル

タイムトラベルを扱った神話や民間伝承はほぼすべて、主人公が受身的に時間旅行に巻き込まれる物語です。

紀元前1世紀の中東では、とあるユダヤ人労働者が、新しく植えたイナゴ豆の木の下で居眠りし、再び目覚めると70年が経っており、すっかり実が熟していたという物語が誕生しました。(イナゴ豆の木は、実が成るのに時間がかかることで有名)

これらは「時間の遅れ(time dilation)」という現象を題材にした物語です。

画像
Credit:pixabay

「時間の遅れ」は、アインシュタインが相対性理論の中で示した「双子のパラドックス」に由来するもので、「ウラシマ効果」と同じ現象と言えます。

こうした時間遅れの物語は18〜19世紀に急増し、ワシントン・アーヴィングの『リップ・ヴァン・ウィンクル(1820)』やマーク・トウェインの『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー(1889)』、ルイス・キャロルの『シルヴィーとブルーノ(1889)』などがその代表です。

しかしまだこの時代はタイムトラベルの方法が魔法的であり、ランダム性が支配していました。

次ページタイムトラベルは「創る時代」へ

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