一番効果の高い問題の難易度は「85%の正答率」であると判明

psychology 2019/11/08
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  • アメリカの研究チームは、15%の確率で失敗するタスクをする時に最も学習効果が最大化できると発表
  • 学習効果が最も高くなるタスクの難易度を数値化した結果、「正答率85:誤答率15」となった

学習において、最短時間で最大効率を挙げたいと思うのはしごく当然のこと。

そんな願いを叶えるある法則が見つかったかもしれません。

アリゾナ大学(米)の新たな研究により、「取り組むタスクが、15%の確率で失敗し、85%の確率でうまくいく時に、最もベストな学習効果を発揮する」ことが発見されたのです。

研究主任のロバート・ウィルソン氏によると、この研究は、学習効果を最大化できる「タスクの難易度レベル」を数学的な観点から割り出したものです。

研究の詳細は、11月5日付けで「Nature Communications」に掲載されています。

The Eighty Five Percent Rule for optimal learning
https://www.nature.com/articles/s41467-019-12552-4

学習には「15%」の難関が必要

研究チームは、コンピューターを使った学習実験でこの比率を導き出しました。

コンピュータに簡単な作業をさせて、正答率を割り出します。例えば、手書きの数字を「奇数」か「偶数」に割り振るという二者択一のタスクなどです。

その結果、コンピューターは、85%の確率で正答し、15%の確率で誤答する時に、最も大きな学習効果が現れました。ウィルソン氏は、「解答の正確性と不正確性が85:15になる地点、そこが最大の学習効果を挙げるスイートスポットだ」と指摘します。

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ただ今回の実験は、コンピューターを使った単純な二択のタスクであり、絶対的に信頼できる結果ではありません。何よりも実生活では、二択では決まらない複雑なタスクに取り組まなければなりません。

それでもウィルソン氏は、「この比率を保つことが学習効果のアップに繋がる」と主張します。この結果がそのまま人間にも適用できるかは分かりませんが、確かに問題が簡単すぎると何も身につきませんし、逆に難しすぎるとやる気を失います。「85:15」の黄金比で学習すれば、学校でも職場でもグングン成績がアップするかも…?

【編集注 2019.11.13】
記事中に一部誤りがあったため、訂正して再送いたします。
reference: zmesciencesciencebeta / written by くらのすけ

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