ロシアの永久凍土から「1万8千年前の子犬」がほぼ完全な状態で見つかる

animals_plants 2019/11/28
Credit:Sergey Fedorov
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  • ロシアの永久凍土から、約1万8000年前の子犬が、ほぼ完全な状態を保って発見される
  • 子犬は、正確にはイヌかオオカミかは特定できず、ちょうど2種の分岐点に位置すると考えられる

ロシア・ヤクーツク北東に位置するインジギルカ河近くで、オスの子犬の遺体が発見されました。

遺体は、体毛から手足、鼻、歯なども保存されており、ほぼ完璧な状態。永久凍土のおかげで、腐敗が妨げられていたようです。

発見自体は2018年の夏頃でしたが、その後の分析調査で多くのことが明らかになっています。

スウェーデンの考古遺伝学研究チームによると、子犬の年齢は生後2ヶ月ほどで、炭素年代測定の結果、約1万8000年前に死んだことが判明しました。

しかし、ここまで綺麗な状態を保っていながら、いまだ解決できない謎めいた問題も残されています。

イヌ、それともオオカミ?

同地では、2011年にも2頭の子犬が見つかっており、ともに1万2000年ほど前のものと特定されています。今回発見された子犬は、それより6000年ほど古く、これまで発見されたイヌでは最古となっています。

一方、大きな問題として、発見された子犬が、イヌなのかオオカミなのか正確には識別できていません。

Credit:Sergey Fedorov

研究チームによると、1万8000年前は興味深い時期であり、現代に残るイヌとオオカミの両方の遺伝子を持つ種が存在した時期と言われます。子犬の遺体は、イヌとオオカミが別れ始めるちょうど分岐点に位置しているため、特定が難しいのです。

現代に繋がる初期のイヌかオオカミ、あるいは氷河期末期のオオカミである可能性も高いと考えられています。

Credit:Sergey Fedorov

子犬は、「Dogor」と命名されており、ヤクーツクの言葉で「友達」を意味するそうです。

およそ1万8000年もの間、何にも邪魔されることなく、地中に眠っていたことを考えると不思議な感じがしますね。

研究チームは、今後、追加のDNA検査を予定しており、Dogorの種類特定に注目が集まります。

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reference: CNN, theguardian/ written by くらのすけ

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