生命がいるかも?100光年先に地球と似た惑星を発見「永遠の昼と夜の世界」

science_technology 2020/01/08
NASAによるTOI700dのイメージ図/Credit:NASA’s Goddard Space Flight Center
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  • 地球から100光年の位置にハビタブルゾーンを回る惑星TOI 700 dがみつかった
  • TOI 700 dは月のように主星に常に同じ半球をむけており、永遠の昼の世界と永遠の夜の世界をもつ
  • 地球のように光合成する植物がいた場合、昼の半球でしか生きれない

NASAが打ち上げたトランジット系外惑星探索衛星(TESS)が、地球環境に似ている岩石型惑星「TOI 700 d」をみつけました。

TOI 700 dは地球からおよそ100光年の距離にあり、半径は地球より20%大きく、質量は1.72倍のスーパー・アース型(地球より大きな岩石惑星)の惑星です。

TOI 700 dが星系の主星から受ける光エネルギーの量は地球の87%程度。NASAによって行われたシミュレーションでは、大昔の火星のように、高密度の二酸化炭素の大気に覆われた液体の水からなる海を持つ惑星とのこと。

シミュレーション結果が事実ならば、これまで発見されたどの惑星よりも、生命の存在が期待できる惑星となります。

地球にどれだけ似ているかを示す地球類似性指標(Earth Similarity Index)も、これまでの研究でもっとも地球に似ているとされたティーガーデン星に迫るかもしれません。

ハビタブルゾーンの範囲をきめるもの

色がついてる部分がハビタブルゾーン/Credit:NASA’s Goddard Space Flight Center

ハビタブルゾーンとは、生命にとって「熱すぎず、寒すぎない距離」の範囲です。水が液体でいられる温度であるために、ハビタブルゾーンにある惑星には海があると考えられています。

私たちの太陽系におけるハビタブルゾーンは地球を中心に、金星より外側で、火星より内側の範囲となっています。

今回発見されたTOI 700 dのある星系の主星は、太陽の40%程度の質量と半径しかありません。

発する熱は、太陽に比べて半分程度とされています。そのためハビタブルゾーンは太陽に比べて恒星にグッと近くなります。そのため、TOI 700 dの1年は37日しかありません。

永遠に沈まない太陽、永遠に明けない夜

Credit:pixabay

生命探査の有力候補となるTOI 700 dですが、惑星表面の様子は地球とはかなり異なっています。

惑星の表面が永遠の昼と永遠の夜にはっきり二分されているからです。

TOI 700 dの昼と夜が固定されている原因は、月が地球に対して常に同じ面を向けているように、TOI 700 dも惑星の同じ半球を主星に向けながら公転しているからです。

主星に向いたほうは永遠に日が沈まず、逆に反対側は永遠に日の光を浴びることはありません。

光合成を行う植物がいた場合、主星の方向を向いた永遠の昼の部分でしか生存できない可能性があります。

また永遠の夜の半球では、可視光に頼らない視界をもった動物が繁栄しているかもしれません。

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reference: sciencealert / written by ナゾロジー編集部

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