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星のソムリエ®が選ぶ、今月の星の見どころベスト3【2020年2月】

2021.01.28 Thursday

2020.02.01 Saturday

冬は気空気が澄んでいるので、晴れている日は星がよく見えます。太平洋側では天気に恵まれる時期でもありますね。

せっかくの天体観測に適したシーズンなので、珍しい天体ショーは見逃さないようにしましょう。

それでは、星のソムリエ®が選ぶ、今月の星の見どころベスト3【2020年2月】をご紹介します。

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Credit: Pixaby

Best3.10日(月):夕方に水星の観測チャンス到来

水星って、多くの人が知っている惑星ですが、見たことがない人が多いです。「肉眼で見られるの?」と驚かれることも。太陽系の一番内側を公転しているので、見かけの位置が太陽から大きく離れず、高度が低くて観測が難しいのですよね。

2020年の2月の上旬から中旬は水星が西の空に出ており、10日に太陽から最も離れた位置である東方最大離角になります。

このときが、地平線からもっとも高い位置に見えます。そして、今回は観察可能な日の入り30分後頃高度10度を超えるので、チャンス!

東方最大離角になるときは少なくないのですが、高度は毎回異なります。2度なんて場合、観測はとても無理。

ただ、今回は条件がいいとはいえ、日の入り45分後には約8度に下がってしまうので、勝負はわずかな時間。日没時間から西南西の開けたところで待ち構えておくのを推奨します。

以下の画像は国立天文台のサイトから。それに金星の大体の位置を記入しておきました。今は金星が非常に明るく、一目で見つけられるので、金星から握りこぶし1つ半ぶんほど下にたどって、少し右側を双眼鏡で見てみるといいかもしれませんよ。

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Credit: 国立天文台(※金星の情報を追加)

3位にした理由

Good!:高度が水星にしては高い。また、金星が夕方に出ている時期と重なる。そんなに近接ではないものの、ある程度目印になってくれる。よって、水星の観察条件として、総合的に良い。

Bad!:水星の観察自体が、高度が低くて都会だと難しいのと、時間がタイト。肉眼でも見えるが、双眼鏡の所持が望ましい。

次ページBest2.27・28日(木・金)金星が細い三日月に接近

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