星のソムリエ®が選ぶ、今月の星の見どころベスト3【2020年2月】

science_technology 2020/02/01

冬は気空気が澄んでいるので、晴れている日は星がよく見えます。太平洋側では天気に恵まれる時期でもありますね。

せっかくの天体観測に適したシーズンなので、珍しい天体ショーは見逃さないようにしましょう。

それでは、星のソムリエ®が選ぶ、今月の星の見どころベスト3【2020年2月】をご紹介します。

Credit: Pixaby

Best3.10日(月):夕方に水星の観測チャンス到来

水星って、多くの人が知っている惑星ですが、見たことがない人が多いです。「肉眼で見られるの?」と驚かれることも。太陽系の一番内側を公転しているので、見かけの位置が太陽から大きく離れず、高度が低くて観測が難しいのですよね。

2020年の2月の上旬から中旬は水星が西の空に出ており、10日に太陽から最も離れた位置である東方最大離角になります。

このときが、地平線からもっとも高い位置に見えます。そして、今回は観察可能な日の入り30分後頃高度10度を超えるので、チャンス!

東方最大離角になるときは少なくないのですが、高度は毎回異なります。2度なんて場合、観測はとても無理。

ただ、今回は条件がいいとはいえ、日の入り45分後には約8度に下がってしまうので、勝負はわずかな時間。日没時間から西南西の開けたところで待ち構えておくのを推奨します。

以下の画像は国立天文台のサイトから。それに金星の大体の位置を記入しておきました。今は金星が非常に明るく、一目で見つけられるので、金星から握りこぶし1つ半ぶんほど下にたどって、少し右側を双眼鏡で見てみるといいかもしれませんよ。

Credit: 国立天文台(※金星の情報を追加)

3位にした理由

Good!:高度が水星にしては高い。また、金星が夕方に出ている時期と重なる。そんなに近接ではないものの、ある程度目印になってくれる。よって、水星の観察条件として、総合的に良い。

Bad!:水星の観察自体が、高度が低くて都会だと難しいのと、時間がタイト。肉眼でも見えるが、双眼鏡の所持が望ましい。

Best2.27・28日(木・金)金星が細い三日月に接近

三日月と1つ星の組み合わせって、心惹かれますよね。トルコやパキスタンが国旗のデザインにしているのも納得です。

以前の記事で言及したように、2020年4月28日にマイナス4.5等級と、もっとも明るくなる金星。

2月に入った今、マイナス4.1等級まで明るくなっていますが、27・28日には細い三日月とともにいっそう輝く姿が見られることでしょう。

日の入り1時間後くらいが、十分な高度もあり、月と金星の位置が近くて観察するのにベストなタイミング。

まだ日の明るさが残っていたり、街の灯りがあったりしても、負けないくらい明るくて肉眼で楽しめるのが良いところですね。

Credit: 国立天文台

2位にした理由

Good!:高度や時間、明るさなど観察が楽な条件が揃っている。スマホで撮影も楽しめて、人と話題にして盛り上がれる。

Bad!:物珍しさは少ない。

Best1.18日(火)火星と干潟星雲・三裂星雲が大接近。月、木星、土星も並ぶ

今は火星が未明から明け方に南東の空の低い位置に出ているのですが、2月18日にいて座の干潟星雲と三裂星雲にもっとも接近します。

15日から25日にかけて、視野5度以内(500㎜望遠の画角)に火星、干潟星雲、三裂星雲と見ることができ、この期間に2つの星雲の間を火星が西から東へ通り抜けるように動くのだそう。

18日は、ちょうど2つの星団の間に火星が位置することに。ぱっと空を見ただけでは、星雲がどこにあるかわからないものですが、これなら捕捉できそう。日の出の1時間ほど前に双眼鏡で見てみましょう(東京だと5時30分頃)。

しかも18日の同時刻は、地平線に近い順から、土星、木星、火星、太めの三日月、さそり座の1等星アンタレスと、斜めにほぼ一直線に並んだ天体たちを見ることができます

2020年2月18日(東京の5:30頃)Credit: ofugutan(AstroArtsの情報と国立天文台の「今日のほしぞら」を元に作成)

さらに、19日から21日にかけては、三日月と惑星の共演も連日で楽しめます。ほぼ同時刻の19日には、細い三日月と火星が接近、20日には木星が接近、21日には土星が接近。さきほどの金星の話と異なり、こちらは細くなっていく下弦の三日月との組み合わせ。

日による変化が追えるのと、一気にさまざまな天体が見られるのがポイントです。なお、今年は火星が大接近する年で、10月にもっとも明るくなります。今から観察しておいて、徐々に明るくなる変化を楽しむのも良さそうですよ。

1位にした理由

Good!:ちょっと珍しさがあり、数日にわたってたくさんの天体と現象が見られるお得感。

Bad!:観察時間が早朝なので大変かも。

 

以上、今月の星の見どころベスト3【2020年2月】でした。朝晩は冷え込むので、防寒はしっかり忘れずに、今月の天体ショーを楽しみましょう。

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reference: Astroarts, 国立天文台(1, 2)/ written by ofugutan

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