- 半透明の肌を持つ「グラスフロッグ」が、ボリビアで18年ぶりに発見される
- 下腹あたりはほぼ透明で、内臓や心臓の様子が詳しく観察できる
半透明の肌を持つカエルが、ボリビアで18年ぶりに再発見されました。
「ボリビア・コクランガエル(Bolivian Cochran frogs)」は、透き通る見た目から通称「グラスフロッグ」と呼ばれています。
主な生息地は南米のアンデス山脈ですが、ここ20年近くは一度も発見されていなかったようです。
体内がクッキリ見える!
発見は、今月8日。ボリビアの都市コチャバンバ東部に位置する「カラスコ国立公園」で保護されました。
全部で3匹のグラスフロッグが見つかっており、重さは70〜80g、体長は1.9〜2.4cmほどです。
現在、同地では水力発電の敷設計画が進んでおり、それに伴って生物たちの生息地も消滅の危機にあります。今回の発見は、そうした爬虫類や両生類を保護する活動の一環の中で行われました。
体表の大部分は半透明ですが、下腹のあたりはほぼ完全に透明で、内臓や心臓の鼓動する様子もクッキリと見えます。
解剖しなくても、グラスフロッグの心臓は白く、骨や声帯嚢は深い緑色をしていることが分かります。