男のパンチ力はスゴかった。男性の筋肉は「戦闘能力」のために進化したという説

fun 2020/02/08
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point
  • 「男性はパンチ力に特化した身体へと進化した」という仮説が検証された
  • 男性のパンチ力は女性よりも162%大きい
  • 「槍投げ力の男女差」よりも「パンチ力の男女差」のほうがはるかに大きい

オスの鹿や羊には立派な角があります。動物界では、戦闘のために「武器」を持っているオスが珍しくありません。

それらの武器は、環境と戦いに適応するために備わってきたと考えられていますが、ある研究者らは、人間の男性の「武器」は、女性よりもはるかに発達した筋肉から繰り出される「パンチ」かもしれないと考えているようです。

今回、米国ユタ大学のジェレミー・モリス氏の研究チームが「パンチ力」に関する男女の違いを調べました。その研究によると、「他の行動と比べて、男性はパンチ力に特化している」と報告されています。

研究の詳細は「Journal of Experimental Biology」に掲載されました。

Sexual dimorphism in human arm power and force: implications for sexual selection on fighting ability
https://jeb.biologists.org/content/223/2/jeb212365

男は「パンチ力」に特化している?

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「人体が現在の構造になったのはなぜか?」という疑問に答えるために、これまでに多くの仮説が立てられてきました。

ある研究者たちは、「過去の対人戦闘の歴史が、現在の身体の仕組みに進化させた」かもしれないと考えています。

戦闘方法は様々ですが、かかとの仕組みを考えると、「男性は、強いパンチを打つための筋肉に恵まれている」可能性があるとのこと。

実際、男性の上半身は女性よりも筋肉量が75%も多く、そこから生み出される力は90%も大きいことが分かっています。

こうした経緯から、研究者たちは「男性が対人戦闘ゆえに、パンチ力に特化した身体になった」という仮説を立てました。

男は槍投げよりも「パンチ」

Credit:Jeremy Morris

研究チームは、仮説を検証するために、活動的な生活を送っている20人の男性と19人の女性を対象としたテストを実施しました。

テストでは、彼らのパンチ力の男女差を測定しました。また、「狩りによる発達」という対立仮説も検討するため、槍投げの力の強さと男女差も測定しました。

テストの結果、パンチング動作中の男性の平均パワーは女性よりも162%も大きくなりました。

また、女性最強のパンチ力よりも、男性最弱のパンチ力のほうが強かったようです。

一方、槍投げ力の測定では、パンチ力ほどの男女差を見出すことができませんでした。

このことは、「男性は武器を投げるよりもパンチに特化している」という仮説を後押しするものとなっています。

もちろん、これらの仮説は暴力を推奨するものではありません。

研究者は「人間の性質は、暴力を避け、協力し、共感し、お互いを気遣う方法を見つけることでも特徴付けられますよね!」と述べています。

私たちが自分たちの性質と傾向を正確に理解することは、暴力を最小限に抑えることに役立つでしょう。

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reference: sciencedaily,phys.org / written by ナゾロジー編集部
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